【MWC 2015】富士通、虹彩によるスムーズな認証をスマートフォンに実装しデモ
2015.03.05
Updated by Naohisa Iwamoto on March 5, 2015, 04:50 am JST
2015.03.05
Updated by Naohisa Iwamoto on March 5, 2015, 04:50 am JST
Mobile World Congress 2015(MWC 2015)の富士通ブースでは、人間の目の虹彩のパターンを読み取って本人認証をする「虹彩認証システム」を搭載したスマートフォンの試作機が展示されている。
虹彩は、目の瞳孔の周りの部分のパターンで、一人ひとりのパターンが異なる。これを使って本人認証を行うのが「虹彩認証システム」である。スマートフォンの画面を見るような操作だけで認証ができ、手や指で操作する必要がないため利便性が向上する。パスワードなどと異なり、偽造や盗難が難しいことからセキュリティレベルの向上にもつながることが期待される。
試作したスマートフォンには、赤外線LED照明と赤外線カメラを装着。照射した赤外線は虹彩で反射されてカメラに入り、その情報を用いて虹彩情報の登録や本人認証を行う。富士通ブースではブース内のいたるところで、虹彩認証システムを搭載したスマートフォンを手にした多くの人が認証の様子を確かめていた。富士通は2015年中に虹彩認証システムの製品化を目指すという。
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