「goo」ブランドの格安スマホが登場、端末と通信サービス、アプリ、サポートの4つをパッケージで提供
Beware users, the 'Goo smartphone' is coming
2015.04.22
Updated by Naohisa Iwamoto on April 22, 2015, 20:34 pm JST
Beware users, the 'Goo smartphone' is coming
2015.04.22
Updated by Naohisa Iwamoto on April 22, 2015, 20:34 pm JST
NTTレゾナントは2015年4月22日、同社が運営するオンラインポータルサイト「goo」の名称を冠した格安スマホ「gooのスマホ」を提供すると発表した。第一弾のgooのスマホとして、「g01」(グーマルイチ)、「g02」(グーマルニ)、「g03」(グーマルサン)の3製品をラインアップし、業界最安値水準で提供する。
▼gooのスマホを発表するNTTレゾナントの若井社長
発表会に登壇したNTTレゾナント代表取締役社長の若井 昌宏氏は、「これまでオンラインポータルサイトとして多くの知見を蓄えてきた。検索キーワードや教えてgooでやり取りされるトピック、goo SimsellerやNTT-X Storeの顧客からのリクエスト、SIM通やgooスマホ部などの人気コンテンツから分析すると、低価格で使いやすいスマートフォンが求められていることがわかった。gooは、オンラインポータルサイトから、スマートフォンを提供して人々の手のひらに乗るポータルへと進化する」と、格安スマホ事業に本格参入する理由を説明した。
gooのスマホの特徴は、スマートフォン端末を売るだけではなく、スマートフォン端末と通信サービス(SIM)、アプリ、さらにアフターサポートをパッケージし、「四位一体型のポータルサービス」(若井社長)の提供を目指すことだ。端末にはZTE製の3機種を用意、NTTレゾナントの要求に応えたモデルながら、低価格での提供を実現した。通信サービスはNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」を利用する。
▼端末、通信サービス、アプリ、アフターサポートの四位一体でパッケージしたサービスを提供
「g01」は、3Gネットワーク専用のエントリーモデル。大型5インチのフルワイドVGA液晶(480×854ドット)、1.3GHzクアッドコアCPU(MediaTek MT6582M)を搭載、OSはAndroid 5.0。カメラはメインが500万画素、インが200万画素。設定により分かりやすいユーザーインタフェースを提供する「gooやさしいスマホ」を選ぶことができ、スマートフォン初心者でも使い方に迷わずに済む。端末価格は1万円。24回の分割支払い(金利含む)と音声付きのSIM(110MB/日コース)の合計で、月額2085円から利用できる。
「g02」は、LTEに対応したミドルレンジモデル。goo Simsellerで人気が高かったZTEの「Blade Vec 4G」から薄型軽量の特徴を引き継ぎ、要望の高かったSDカードの対応や、カメラ性能、バッテリー容量の向上を図った。ディスプレイは5インチのHD(720×1280ドット)液晶で、液晶セル内にタッチパネルを内蔵したインセル方式を採用することで薄さと省電力性を追求した。CPUは1.2GHzクアッドコア(Qualcomm Snapdragon 410 MSM8916)、OSはAndroid 5.0。カメラはメインが800万画素、インが500万画素。端末価格は2万円。g01と同様に24回の分割支払いと音声付きSIMの合計で、月額2570円から利用できる。
「g03」は、「フラッグシップモデルを低料金で提供する」(同社 メディア事業部 ポータルサービス部門長の鈴木基久氏)という位置づけ。CPUにはQualcommの1.5GHz/1.0GHz オクタコアプロセッサ(Snapdragon 615 MSM8939)を採用、5インチのインセル方式のHD液晶を備える。カメラも高性能を目指し、メイン側には1300万画素のソニー製Exmor RSセンサーを、イン側にも500万画素のセンサーを採用した。このほか、音質を高めた「Hi-Fi」クオリティー、モーションセンサーを活用したジェスチャー機能などを搭載する。価格は、「他社の同レベルの機種では4万円以上するが、g03は3万円と低価格で提供する」(鈴木氏)。上記と同様の分割支払い、SIMのセットの場合で月額3054円から利用が可能だ。
▼左からg01、g02、g03。ぱっと見は区別が付かないほど、ラインアップとしての統一感がある
使いやすさをうたうだけに、「アイコンでごちゃごちゃする端末も多いが、gooのスマホではgoo専用アプリのアイコンは1つだけ」(鈴木氏)とシンプル。「goo milk feeder」と呼ぶアプリで、gooのコンテンツの中から特に「栄養価の高いコンテンツを集めたというニュースアプリだ。アイコンにあしらわれたヤギの乳のように、栄養価の高いコンテンツで健康的な生活を送ってほしいとの思いを込めた」(鈴木氏)。入り口を1つに絞り込むことで、gooとの接触を確実なものにして、他のアプリやコンテンツへの波及を狙う。
初心者層の取り込みも目指すgooのスマホでは、四位一体の1つとしてアフターサポートを重視する。オプションサービスとして提供するもので、「グーの端末保証」「グーの端末保証&安心サポート」の2種類を用意する。「グーの端末保証」は、端末の自然故障や破損、落下、水没の際に新機種または同等品を少ない負担で提供する。月額料金は200円(g01)、250円(g02)、300円(g03)で、保証を受ける際の負担金は初回が2000円、2回目が5000円。「グーの端末保証&安心サポート」は、グーの端末保証と電話および遠隔操作によるサポートを組み合わせたもの。月額料金は620円(g01)、630円(g02)、640円(g03)となる。
gooのスマホは4月22日から予約を受け付ける。販売は、「NTTコムストア by goo Simseller」の本店と、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店。発売時点ではオンラインでの販売に特化し、店頭など異なるチャネルでの販売は行わない。
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