フェイスブックが、発展途上国でのインターネット普及に向けて独自に進めていた通信衛星の開発プロジェクトを中止したという。The Informationが情報筋の話として米国時間8日付で報じた。

The Informationでは、このプロジェクトが中止された理由について、コストの増大によるものと説明し、同計画が継続された場合、開発コストは最終的に最大約10億ドルに達した可能性もあったとしている。なお、グーグルでもネット通信用衛星の開発に関して最近大きな投資を中止していたとThe Informationは記している。

発展途上地域へのインターネットアクセス提供については、フェイスブックが主導するInternet.orgが、インターネットを利用していない世界の約3分の2（約50億人）の人々にネット接続環境を提供することを目標とした取り組みを進めている。同社ではその一環として、衛星や無人機、レーザーなどを利用したインターネット接続技術の研究開発を進めていたほか、一部発展途上国の携帯通信端末のユーザーがデータ通信料を気にせずサービスを利用できるように通信料を肩代わりしてサービスを提供するなどの施策を行っている。

【参照情報】
・Facebook Dumps Secret Plan to Build Satellite - The Information
・Facebook has scrapped its secret plan to build a $500 million satellite to provide cheap internet in the developing world - Business Insider
・Facebook abandons its creepy secret plan to build Internet satellites - Dailydot