アップル（Apple）が今年4月に発売した「Apple Watch」について、6月半ばまでに米国だけで279万台を販売した可能性があるとする調査結果をReutersが米国時間18日付で報じている。また同製品のアクセサリーとして販売されている交換用リストバンドの原価に関する見積もりも明らかにされている。

Reutersは、米調査会社スライス・インテリジェンス（Slice Intelligence）の推定として、「Apple Watch」の米国での販売台数が279万台に上ったことや、調査対象となった購入者の17%が追加のリストバンドも購入した可能性があることなどを紹介。スライスでは、200万件以上のEメールによる領収書受け取りデータをもとに、これらの数字を算定したという。

なお、別売りのリストバンドのなかで一番人気は黒のスポーツバンド、2番目は「Miranese loop」というステンレス製バンドであったことも明らかにされている。

Reutersはそのほか、調査会社IHSによる推定も紹介。この見積もりでは、38mmサイズのスポーツバンドの材料・製造原価（BOM）が2.05ドルとされている。この金額には、研究開発費や販管費などの諸経費は含まれていないが市販価格が49ドルに設定されていることから、アップルが大きな利益を手にしている可能性があるとされている。なおアップルのティム・クック（Tim Cook）CEOは以前、IHSなどの外部企業によるBOMの推定について「概して実際の金額とはかけ離れたもの」などとコメントしていたことがあった。

「Apple Watch」は発売以前からしばらく品不足が続き、購入にはウェブからの予約が必要とされていたが、WSJなどによると17日にはApple Storeなどの店舗で予約なし買えるようになったという。

【参照情報】
・Exclusive: Apple mines big profits from Watch band - Reuters
・Apple Watch sales estimated at 2.79M, 17% of buyers spring for extra bands - Apple Insider
・Latest Slice estimates put U.S. Apple Watch sales at 2.8M as IHS analysis says $49 band costs Apple $2 - 9to5 Mac
・Apple Watch Arrives in Stores, Finally - WSJ