コンバージェンス・メッセージング・システムのMavenir
2011.02.02
Updated by WirelessWire News編集部 on February 2, 2011, 18:30 pm JST
2011.02.02
Updated by WirelessWire News編集部 on February 2, 2011, 18:30 pm JST
【企業名】Mavenir Systems
【所在地】アメリカ テキサス州 Richardson(1651 North Glenville Drive, Suite 216, Richardson, Texas 75081 USA)
【URL】http://www.mavenir.com
現在のところ多くのクラウド・アプリケーションは、主としてPCのブラウザやスマートフォンのアプリケーションを通じてエンドユーザに提供されているため、モバイル・オペレータが提供しているのは基本的にはアクセス用のパイプのみということになっている。
Mavenirはモバイル事業者が単なるパイプ事業者に陥ることなく、既存の設備資産などを活かして付加価値の高いサービス(モバイル・クラウド・サービス)を提供できるようなコンバージョン・システムを開発している。ここで言う付加価値の高いサービスとは、リッチ・コミュニケーション・スイート(RCS)やモバイルビデオ、4GやWiFiの音声などを指す。
Mavenir社のソリューションは、標準化団体オープン・モバイル・アライアンス(OMA)のSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)というプレゼンスの標準やIM(インスタント・メッセージング)の標準に準拠したサービスを、既存網を活かしながら提供できるという。結果的に従来の(レガシー)サーバーなどからIPサーバーへの移行を促進することになるそうだ。欧米のショートメッセージに使われるSMSC(ショート・メッセージ・サービス・センター)やSS7転送網の負荷軽減(オフロード)にも貢献するとのこと。
Mavenirは2010年7月にRedHerring100(北米)に選出されている。12月にはテキサス州ダラス地域で成長の速い企業、27位にも選ばれた。また、2009年にはセッション・ボーダー・コントローラーで知られるAcme Packet社(米マサチューセッツ州)とLTE向け音声で提携している。従業員は140名。イギリスと、上海、インドにも拠点がある。
CEOのPardeep Kohli氏は、2004年にアルカテル(当時)に買収されたSpatial Wireless社(ソフトウェアベースのモバイルスイッチメーカー)の創業者だった人物。現在の顧客企業は、MetroPCS、Cellcomなど。Mavenirは、1つの電話番号で、固定電話と携帯電話にかかってきた電話を受けられるシステムも提供している。創業は2005年だが、モバイル・キャリア向けプラットフォームの出荷を始めたのは2009年と、まだ若い企業である。
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