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【企業名】ooVoo LLC.
【所在地】100 Park Ave Fl 16, New York, NY, 10017-5538
【URL】http://www.oovoo.com

2006年設立のooVooは、Skypeに次いで世界2位、2,000万ユーザを有すると言っているビデオ・コミュニケーション・サービス・プロバイダーである。昨年12月22日には1日の登録者数が10万人を超え、25日には13万人に達したと発表している。

同社は今年のCES(ラスベガス)においてQualcommと共同で他地点ビデオ通話のデモを行い、今後もこの分野で協力すると発表したらしい。Intelもそうだが、チップメーカーのQualcommにとって、CPUパワーを消費するアプリケーションは歓迎すべき仲間なのだろう。ooVooのビデオ通話の画像は高画質なのだそうだ。

同社の競合はQik(Skypeが買収)、Fring(Skypeと対立)、Facetime(アップル)などだが、最大6対地までの多地点ビデオ通話や、PCとの通話、モバイルやPCからの単一アカウントの利用、先方がPCの場合、ブラウザのみでの着信などの点で、ooVooが優れているとのこと。

1対1の双方向ビデオ通話は無料だが、三者通話以上になると有料で、定額制と従量制がある。ビデオ通話のほか、音声の通話、テキスト・チャット、ファイル送信、デスクトップ共有などのサービスもある。

Skypeなど競合サービスでも二者間のビデオ通話は無料で提供できても、多地点では有償にせざるを得ないのは、トラフィック量が増えれば通話で飛び交う情報を処理するサーバー設備の増強が必要だし、回線も太くする必要があるため。サービス提供事業者は、アプリケーション開発ではなく、設備産業と呼ぶべき業種なのだ。ooVoo社の創業者Clayton L. Mathile氏は資産家のアントレプレナーらしい。

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