MM総研は2011年7月7日に2015年度までの携帯電話およびスマートフォン市場規模の予測を発表した。それによると、2011年度の携帯電話出荷台数は前年比7.6%増の4,050万台となり、2007年度の5,076万台以来4年ぶりの4,000万台超えが見込まれる。2012年度は3,940万台と減少するが、2013年度は4,055万台、2014年度は4,145万台、2015年度は4,130万台となり、今後4,000万台規模での推移が続くと予測している(図1)。
▼図1:スマートフォンとフィーチャーフォンの出荷台数とスマートフォン比率(2011年度〜2015年度)
2010年度のスマートフォン出荷台数は前年比3.7倍の855 万台で総出荷台数に対するスマートフォン出荷台数比率は22.7%となった。2011年度は前年比2.3倍の1,986万台で総出荷台数の49.0%を占めると予測している。2012年度は2,367万台で総出荷の60.1%となり、単年度の出荷台数では初めてスマートフォンが過半数を超えると予測。その後も2013年度は2,706万台で66.7%のシェア、2014年度は2,896万台で69.9%のシェア、2015年度は3,056万台で74.0%のシェアと拡大傾向が続くと予測している。
一方契約数と契約数ベースのシェアをみていくと、2011年3月末のスマートフォン契約数は955万件となり、端末総契約数1億912万件に対するスマートフォン契約比率は8.8%となった(図2)。2012年3月末には2,598万件で23.1%のシェア、2013年3月末には3,913万件で33.9%のシェア、2014年3月末には5,124万件で43.4%のシェア、2015年3月末には6,137万件で50.9%のシェア、2016年3月末には7,030万件で57.1%のシェアと予測している。
▼図2:スマートフォンとフィーチャーフォンの契約数とスマートフォン比率(2011年度〜2015年度)
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2011年3月末のスマートフォン契約数シェアはiOSが474万件で49.6%のシェア、Androidが386万件で40.4%のシェア、Windowsが71万件で7.4%のシェアとなった(図3)。今後もiOS(iPhone)がソフトバンク市場のみであると仮定した場合、2011年度以降のスマートフォン出荷台数に占めるOS別シェアはAndroidが70%以上で推移すると予測している。
▼図3:スマートフォンOS別契約数のシェア(2011年3月末)
【情報ソース】
2011年7月7日のMM総研のニュースリリース
・スマートフォン市場規模の推移・予測(11年7月)
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