comScoreによると、米国でソーシャルネットワークサイトやブログを、モバイル機器からこの1ヶ月に利用した人の数は7,225万人で、この1年で37%も増加したことが分かった(図1)。モバイル機器から行う活動のうちソーシャルメディアに関わる行為は、急速に伸びている利用行動の一つとなった。ほぼ毎日アクセスしている人達も約4,000万人と、利用頻度の高い人が多いのも特徴だ。
またアプリケーションからの利用はこの1年で2.3倍と急増し、スマートフォンを中心とした利用が急増していることも伺える。モバイルブラウザからアクセスしている人が4,230万人。アプリケーションから利用している人が3,850万人と拮抗している。
▼図1:ソーシャルメディアの利用頻度や利用方法(2011年8月、2010年8月)
モバイル機器からFacebook,Twitter,LinkedInを利用する人達の数も、この1年で5割以上の増加となっている(図2)。最も利用者数の多いFacebookでも5割増で、2011年8月で5,733万人が利用している。Twitter利用者数はこの1年の伸び率が75%と最も高く、1,338万人が利用している。LinkedInは548万人の利用と相対的には低いが、この1年の伸び率は69%と高い。
▼図2:各ソーシャルメディアの利用者数(2011年8月、2010年8月)
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これらモバイル経由でのソーシャルメディアで実際どのような活動を行っているかということだが、モバイルでソーシャルメディアを利用している人全体を100として、知人の投稿を読むというのが最も多く、8割を超えている(図3)。企業やブランド、イベントなどの投稿を読むが52.9%、有名人の投稿を読むが44.8%で、知人以外の投稿を読む人も多い。一方自分の情報を投稿するのは約7割に留まる。リンクを貼るといったことは3割強ある。
企業やブランド、イベントの投稿を読むが52.9%、クーポンなどを受け取るが33.3%、広告をクリックするが27.7%で、企業のマーケティング活動に対する反応も決して少なくないということも言え、企業サイドのモバイル対応が重要になってくるだろう。
▼図3:ソーシャルメディアで行っている活動(米国、2011年8月)
【情報ソース】
2011年10月20日のcomScoreのリリース
・Social Networking On-The-Go: U.S. Mobile Social Media Audience Grows 37 Percent in the Past Year
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