MM総研は12月5日、2012年度上期(12年4月〜9月)の国内タブレット端末の出荷状況を発表した。出荷台数は前年比82.1%増の193万台となった。
メーカー別台数シェアではAppleが118万台でシェアは61.1%で1位。2位は富士通で22.2万台(シェア11.5%)、3位はNECの14.1万台(シェア7.3%)、4位はAcerの6.6万台(3.4%)、5位はソニーの6.3万台(3.3%)、6位は東芝の6.2万台(3.2%)、7位はASUSの6万台(3.1%)だった(図1、図2)。
▼図1:タブレット端末出荷台数シェア(2012年4月〜9月、メーカー別)
▼図2:タブレット端末出荷台数(2012年4月〜9月、メーカー別)
OS別出荷台数はAppleが発売するiPadのiOSが118万台でシェア61.1%に対し、Androidが75万台でシェア38.9%となった。なお本発表ではWindowsOSを搭載したスレート型PCやコンパーチブル型タブレットPCを対象にしていない。
===
キャリアの通信回線(3GやLTE)を搭載した回線モデルとWi-Fi通信のみを可能とするWi-Fiモデル別に見ると、回線モデルが91万台(シェア47.2%)、Wi-Fiモデルが102万台(シェア52.8%)となった(図3)。回線モデルはソフトバンクのiPadシリーズに加えて、NTTドコモの富士通「ARROWS Tab(F-10D)」やNOTTV(ノッティーヴィー)に対応したNEC製「MEDIAS TAB N-06D」が好調だった。
▼図3:タブレット端末出荷台数シェア(2012年4月〜9月、モデル別)
画面サイズが約10インチで自宅での利用が中心となる傾向がある「ホームタブレット」は172万台(シェア89.1%)で、画面サイズ7インチ台以下で片手での操作が簡単で、屋外での利用も多い「モバイルタブレット(手のひらタブレット)」は21万台(シェア10.9%)だった(図4)。
2012年度下期は既に発売されている「Nexus7」に加え、ソフトバンクモバイル、auからもセルラー(回線)モデルの取り扱いが開始される「iPad mini」や「第4世代iPad」、アマゾン「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」といった7インチ台未満の製品を中心とした製品が多数登場している。
2012年度上期には10.9%に留まった「モバイルタブレット(手のひらタブレット)」が今後のタブレット端末市場の底上げに貢献する。MM総研では、この画面サイズ7インチ台以下のモバイルタブレットの2012年度通期出荷台数を450万台(前年比61.9%増)と予測している。
▼図4:タブレット端末出荷台数シェア(2012年4月〜9月、画面サイズ別)
【情報ソース】
2012年12月5日のMM総研のリリースから。
・2012年度上期国内タブレット端末出荷概況
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら