アップル「iPhone OS 4」を公開、マルチタスクや新広告技術を搭載
2010.04.12
Updated by WirelessWire News編集部 on April 12, 2010, 11:10 am JST
2010.04.12
Updated by WirelessWire News編集部 on April 12, 2010, 11:10 am JST
米アップルは現地時間の4月8日、次期iPhone用OSの「iPhone OS 4」を発表した。マルチタスク機能など100以上の新機能を含むソフトウエアアップデートで、iPhoneとiPod touchで2010年夏に提供する。iPad向けには2010年秋の提供を予定している。同日、iPhone開発者プログラムメンバーには、ベータ版とSDKの配布を始めた。開発者には1500以上の新しいAPIを提供する。
主な新機能としては、マルチタスクの実現やフォルダーの追加、メールアプリケーションの改良、アプリ内に広告を表示する機能などがある。
マルチタスク機能により、起動した複数のアプリケーション間を自在に行き来できるようななる。アップルは開発者に向けて7つの新しいマルチタスクサービスを提供し、容易にサードパーティー製のアプリケーションにマルチタスク機能を搭載できるようにした。音楽を再生しながら別のアプリケーションを起動するといったサービスを用意するという。マルチタスク機能については、iPhone 3GSおよび2009年後期モデル以降のiPod touch(32GBまたは64GB)が対象になる。
フォルダーは、増え続けるアプリケーションアイコンの整理に役立つ。アイコンを他のアイコンに重ねるだけで新しいフォルダーが自動的に生成される。また、App Storeのカテゴリーに従ってアプリケーションを自動的にフォルダーへ分類することもできる。
メール機能には、複数のアカウントのメールを一括して管理・閲覧できる「Unified Inbox」や、スレッド表示する機能を追加。添付ファイルをサードパーティーのアプリケーションで開くこともできるようになる。
新しい試みが、広告をアプリケーション内に表示するプラットフォームの「iAd」だ。アプリケーションに、フルスクリーンのビデオ広告やインタラクティブ広告を埋め込むことができる。これまではアプリケーションからWebサイトに移動して広告を表示したためアプリに戻りにくいといった問題があった。iAdではいつでも広告からアプリに戻れるという。
【報道発表資料】
・Apple Previews iPhone OS 4
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