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ソフトバンクが42Mbpsの高速サービス、対応端末3機種も発表

2010.11.05

Updated by WirelessWire News編集部 on November 5, 2010, 10:20 am JST

▼エリア展開について説明する孫社長。2011年6月に60%のカバー率を達成する計画だ。
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ソフトバンクモバイルは2010年11月4日に開催した冬・春モデルの新製品の発表会で、42Mbpsの高速データ通信サービス「ULTRA SPEED」の提供も発表した。サービスは2011年2月下旬以降に提供を開始する予定。新サービスに対応する3機種の端末も同時に発表した。

発表会の席上でソフトバンクモバイルの孫正義社長は「ULTRA SPEEDは、DC-HSDPA方式を使ったソフトバンクの超高速データ通信サービス。42Mbpsの最大速度は、NTTドコモのLTEの37,5Mbpsをもしのぐ」と、その高速性に胸を張った。同時に、エリア展開にも触れ、「2011年6月までにカバー率を60%にする。NTTドコモの計画では、LTEのエリアが20%になるのは2012年3月であり、ULTRA SPEEDはドコモよりもはるかに早いテンポでエリアを拡大する」と説明した。42Mbpsというスピードについては、「有線の高速ブロードバンドに匹敵する速度をモバイルで得られる。ストレスないインターネット利用ができる」とした。

▼端末は3機種を用意。手前が「005HW」、奥左手の大きいものが「007Z」、右の細長いものが「004Z」。
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端末は、3機種をラインアップする。モバイルWi-Fiルータータイプの「007Z」は、ポケットWi-Fiの高速版といった位置付け。パソコンやiPadなどをWi-Fiで接続して高速サービスを利用するイメージだ。USBスティック型の「005HW」はパソコンに挿して利用する。また、法人向けには専用のUSBスティック型「004Z」を提供する計画だ。

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▼ULTRA SPEEDが3Gよりも格段に高速であることを示すデモンストレーション画面。7.2Mbpsの3Gと42MbpsのULTRA SPEEDを比較している。
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サービスの料金については、孫社長は現段階でのコメントを避けた。また、帯域制限についても「検討している」とコメントするにとどまった。一方、同じくDC-HSDPA方式で42Mbpsのデータ通信サービスを開始するイー・モバイルについては、「戦略的パートナーであり、ソフトバンクモバイルが用意する60%のエリア以外では、イー・モバイルに相乗りする可能性もある」と示唆。3機種の端末の中に、イー・モバイル網を利用できる機種があることを明らかにした。

【報道発表資料】
「ULTRA SPEED(ウルトラスピード)」の開始について

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