ドコモとリンク・プロセシング、スマホ利用のクレジット決済ソリューションを共同展開
2012.09.11
Updated by Naohisa Iwamoto on September 11, 2012, 17:09 pm JST
2012.09.11
Updated by Naohisa Iwamoto on September 11, 2012, 17:09 pm JST
NTTドコモとリンク・プロセシングは2012年9月11日、クレジットカードなどを利用した法人企業向けの決済ソリューションを協力して販売・推進していくと発表した。両者は資本提携の合意もしており、スマートフォンやタブレット端末を活用した決済を推進していく。
新ソリューションでは、NTTドコモのAndroid搭載スマートフォンやタブレット端末を利用して、クレジットカード決済やポイントカード、プリペイドカードなどの決済、領収書発行などが可能になる。持ち運べる端末で決済が可能になるため、レジカウンター以外での対面決済を実現できる。また領収書が発行できることから、外交員による決済ソリューションにも利用でき、業務改善やコスト軽減にもつながると見ている。
リンク・プロセシングは、スマートフォン決済サービス「Anywhere」を提供しており、今回の決済ソリューションはそのAndroid版をベースにして開発したもの。今後、両者は共同で銀聯カードや電子マネー、デビットカードによる決済など、新しい機能を開発する。さらに、スマートフォンやタブレット端末を利用したCRM(Customer Relationship Management)やクラウド利用のPOSシステムとの連携を容易にするツールを提供するなどして法人需要を喚起する。
決済ソリューションの利用料金はクレジットカード決済の場合で、初期費用がセットアップ費用として1台あたり5000円。カードリーダー兼プリンターはオープン価格で提供する。月額費用は、システム利用料が取引件数当たり20円(月額最低料金が1000円)。端末更新費用などは別途必要になる。利用できる端末は、Android 2.3.5以降のOSを採用し、Bluetooth機能を搭載したドコモのスマートフォンおよびタブレット端末。2011年11月にサービスを提供する予定である。
スマートフォンを活用したクレジットカード決済のソリューションは急速に提供が進んでいる。iPhoneを端末としたソリューションをカード事業者の三菱UFJニコスが提供しているほか、iPhoneやAndroidスマートフォンなどを端末として使うソリューションが多くのベンダーから提供されている。NTTドコモが主導権を握ってモバイル決済ソリューションの展開を進めることで、一層の市場の拡大が期待できそうだ。
【報道発表資料】
・NTTドコモとリンク・プロセシングがスマートフォンを活用した法人企業向けクレジットカード等決済ソリューションの提供に合意
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