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KDDI、タブレット利用の医療用テレビ電話などを高齢者向け住宅で実証実験

2013.03.27

Updated by Naohisa Iwamoto on March 27, 2013, 17:58 pm JST

KDDIは2013年3月27日、医療及び介護事業者向けのサービス商用化に向けた実証実験を行うと発表した。愛知県名古屋市の「笑顔のおうちクリニック」と共同で4月1日からトライアルを実施する。

実証実験では、タブレットを活用した「医療用高機能テレビ電話システム」、「介護記録の電子化」の2つのトライアルを行う。これらにより、医療従事者と介護従事者の情報共有化を図ることを目的とする。まず、タブレットを活用したテレビ電話では、医師や介護ヘルパーが高齢者の表情を確認しながら遠隔で応答・診療が可能になる。また、高齢者が直接端末を操作することなく、遠隔から患部の写真撮影・保存などかできる。次に、介護記録の電子化では、医師や介護ヘルパーの業務効率化や、スピーディで確実な情報共有について実証する。

トライアルの第一弾として、千葉県松戸市のサービス付き高齢者向け住宅で2013年4月1日から3カ月にわたって実証実験を行う。この高齢者向け住宅には、約20名の高齢者が入居しているという。KDDIは、実証実験を通じて介護分野におけるICT活用の可能性を検証し、2014年以降の商用化を目指すとしている。

【報道発表資料】
サービス付き高齢者向け住宅におけるICT活用実証について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。