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大日本印刷とCyberZ、大学キャンパスでNFCを使ったO2Oプロモーションを展開

2013.06.06

Updated by Asako Itagaki on June 6, 2013, 19:01 pm JST

大日本印刷とCyberZは、大学キャンパスに設置するNFCスマートポスターを活用したO2Oプロモーション支援サービスを6月15日に開始する。CyberZはサイバーエージェントグループでスマートフォン広告とマーケティングを手掛ける子会社。DNPがNFCスマートポスターを提供し、CyberZが広告プランの立案と効果検証を行う。NFCスマートポスターとは、NFCフォーラムが規定したアプリケーションで、、NFCタグを貼り付けたポスターやPOPなどに利用者がNFC搭載スマートフォンをタッチすることで関連情報を配信できるもの。

▼サービスの利用イメージ(報道発表資料より)
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両社は、サイバーエージェントが運営するAmebaのゲームアプリ「ガールフレンド(仮)」のダウンロードの誘導を大学生向けに展開する。学生は、NFCスマートポスターにNFC搭載スマートフォンを近づけるだけで、スマートフォンアプリのダウンロードや会員登録、画像や動画による商品の紹介、クーポンや割引券などの情報を受け取る。企業はこれらの情報を配信することで店舗への誘導などが可能となる。

大日本印刷はNFCスマートポスターを使って企業のプロモーション活動を支援するO2Oプラットフォーム「TAPLINK」を提供しており、今回のサービスでも活用する。フィッシング詐欺など、悪意のある第三者による改ざんなどの防止に加え、遠隔操作での遷移先設定による配信情報の管理、時間帯別の配信などによって、大学生に対する柔軟な情報提供が可能になる。

また、CyberZが提供するスマートフォン広告向けソリューションツール「Force Operation X」のソフトウェア開発キットをアプリに組み込むことで、LTV(ライフタイムバリュー)計測やアクセス解析が実施が可能になる他、不正ユーザーを防ぐ重複排除により、精度の高い効果測定を行える。

NFCポスターの設置にはコピー用紙に広告を掲載することでコピー料金を無料にするオーシャナイズのサービス「タダコピ」が協力する。6大学7キャンパスからサービスをスタートし、今後162大学200キャンパスに展開する。

【報道発表資料】
CyberZと連携し企業のO2Oプロモーションを支援(大日本印刷)
CyberZと大日本印刷、全国大学キャンパス内で NFC搭載のスマートフォンを対象としたO2Oプロモーションを展開(CyberZ)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。