アプリックス、iOS、Android両用で300円と低価格な「Beaconモジュール」を販売
2013.11.11
Updated by Naohisa Iwamoto on November 11, 2013, 19:13 pm JST
2013.11.11
Updated by Naohisa Iwamoto on November 11, 2013, 19:13 pm JST
アプリックスIPホールディングス(以下、アプリックス)は2013年11月11日、店舗などに設置してスマートフォンと近距離無線でデータをやり取りできる「ビーコン」を低コストで利用できるようにする「Beaconモジュール」を発売すると発表した。基板タイプのモジュール単体は300円(税抜き、以下同)から。iOS、Androidの双方で利用可能で、ビーコンの適用範囲が広がる。
アプリックスが販売するのは、Bluetooth Low Energyを使ってスマートフォンと近距離でデータをやり取りするビーコン用のモジュールで、3タイプを用意する。1つは基盤で提供するモジュール単体で、単価は300円で提供する。残りの2つがビーコンとしてそのまま利用できるタイプ。電池交換なしで10年の動作が可能な乾電池内蔵タイプと、薄型のボタン電池タイプを用意する。いずれも単価は500円程度を見込んでいる。開発者向けとして、Beaconモジュールを10個セットにした試作開発キット(1万円)も提供する。
ビーコンは、小売店や飲食店などの店舗などに設置してクーポン発行やポイント付与などの用途で使えるほか、大量に設置することで位置情報サービスのインフラにも利用できる。アプリックスが提供するBeaconモジュールは、iOS 7が搭載する「iBeacon」用のビーコンとして使えるほか、アプリックスが無償提供する予定のSDKを利用するとAndroid端末向けのアプリケーションも作れる。iOS機器とAndroid機器を使うアプリケーションを、共通のビーコンで実現できる。
アプリックスのBeaconモジュールは、店舗に設置したり壁に貼るなどするだけで利用を始められるため、手軽にスマートフォンとの連携サービスを提供できる。導入後はスマートフォンから設定の変更が可能なので、模様替えなどによる電波状況の変化に伴う調整も簡単に行える。同社が開発したセキュリティ強化版Bluetooth Low Energyモジュール「Zeemote JM1-L2S」の技術を応用し、権限設定の機能によりセキュリティレベルの向上を図った。また、Zeemote JM1-L2Sと部品を共用することで、Beaconモジュールの低価格での提供を実現した。
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