独立系アナリストのホレス・デディウ（Horace Dediu）氏が四半期ごとにまとめているスマートフォン市場のデータの最新版が、またいくつかのブログで採り上げられている。下記の図からは、台数ベースではようやく首位になったと伝えられたアップル（Apple）が、「実入り」では他社をすっかり圧倒していることが読み取れて興味深い。

[Operating Profit from Mobile Phones ($ billion) (global, eight vendors)]
スマートフォン元年となった2007年（Q2）からのこの4年間に、営業利益の金額全体がどれくらい拡大しているか、またそのなかで各社の金額がどう変化しているかがわかる。 [出典：asymco]

[Profit shares of eight mobile phone vendors]
こちらも時系列に沿った変化を示すものだが、全体に占める各社の変化がより明瞭になっている。こうしてみると、アップルの増え方もすさまじいが、ノキアの劇的な減り方にも驚いてしまう。[出典：asymco]

[Profit/phone x phones sold Q2 2011]
iPhoneは一台あたりの利益が図抜けて多く、アップルがいかに効率のよい商売をしているかが明らか。[出典：asymco]

[Operating Share top mobile vendors - Q2 2007 vs Q2 2011]
2001年Q2と2011年Q2の比較、寡占が進む状況が一目瞭然。現在営業利益が出ているのは、大手8社のうち半数しかない。[出典：asymco]

【参照情報】
・Infographic: Apple Captures Two-Thirds of World's Mobile Phone Profits - PCMag.com
・iPhone snags two-thirds of mobile industry profits - GigaOM
・How Apple is sucking the profit out of the mobile phone market - Fortune
・Apple captured two thirds of available mobile phone profits in Q2 - asymco
・アップル、ついにスマートフォン販売台数トップに - サムスン、ノキアを押さえて（米調査会社）
・【図・グラフ】「アップル iPhoneのひとり勝ち」を示した2つのグラフ