テルセル(Telcel)が、メキシコ首都メキシコ・シティでLTEトライアルを開始した。トライアルでは50Mbpsから96Mbpsのスピードが出ているとのこと。商用サービスでも平均で10Mbpsは出るだろうとされている。
同社のVAS(付加価値サービス)担当役員であるMarco Quatorze氏は、商用サービスは2012年に開始される見通しであると述べたとのこと。また同氏は、LTEを補完するために、同じく2012年にWiMAXサービスも開始するとも述べているが、LTE、WiMAXともに、2012年のいつ頃か、サービス提供エリアはどこか、「補完」とはいかなる意味かなどについては詳しく報じられていない。
テルセルは大富豪カルロス・スリムの持つアメリカ・モビル(America Movil)の子会社。アメリカ・モビルは今年5月に中南米の複数の国でLTEの商用サービスを開始する予定だと発表している。メキシコの携帯ユーザは2011年5月時点で9500万。テルセルのシェアは70%超の、6691万ユーザに達している。モバイルのデータ通信ユーザはメキシコ全体で1700万で、テルセルは1300万ユーザを持っている。テルセルは2012年にはデータ通信の利用者数が激増し、2倍に達すると見ているようだ。
【参照情報】
・Mexico's Telcel working on 2012 LTE launch
・Telcel tests LTE and prepares its launching for 2012
・Telcel starts LTE tests, to launch LTE network in 2012
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