中東初のLTE商用サービスはサウジアラビアか
2011.09.09
Updated by WirelessWire News編集部 on September 9, 2011, 16:30 pm JST
2011.09.09
Updated by WirelessWire News編集部 on September 9, 2011, 16:30 pm JST
2011年の第3四半期に商用LTEサービスを開始するとされていた中東のオペレータはサウジアラビアのモビリー(Mobily)とアラブ首長国連邦(UAE)のEtisalatだったが、Etisalatが第4四半期に延期するとの観測が流れている。これにより中東で初となる商用LTEはサウジアラビアのTD-LTEということになりそうだ。
モビリーは10月にもサービスを開始するのではないかと見られている。実際には両社は無関係ではなく、モビリーを提供するサウジアラビアのEtihad Etisalat社はUAEのEtisalat社が各国で行っている海外投資先である。
モビリーはサウジアラビア2位のモバイル事業者で、今年2月に華為(ファーウエイ)およびサムスンとのTD-LTE関連機器の供給契約を結んでいる。華為はモビリーの10月のサービス開始に合わせてB593というTD-LTE対応のブロードバンドルータも提供する。
UAEでのサービス開始遅れについては、技術的な問題ではなくマーケティング上の問題と見られている模様。中東では秋にラマダーンとラマダーン明けの祭礼があり、特にUAEのドバイではこの期間にビジネスが不活性になるという。
サウジアラビアでは、Al Jawwalブランドで携帯電話事業を提供しているシェア1位のSTCが2010年3月にLTEのトライアルを実施し、1年内のサービス開始を目指しているとされていたようだが、シェア2位のモビリーに抜かれた形。モビリーは既に提供中のWiMAXネットワークにオーバーレイしてLTEネットワークを整備するという。
【参照情報】
・Operators battle to be first with Middle East LTE
・Mobily Preps LTE TDD Launch
・Samsung Drives Commercial LTE Service in Southeast Asia
・中東・アフリカ初のLTEサービス開始へ,SamsungがサウジアラビアMobily社と提携
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