アップル、 10月4日に新型iPhoneの発表イベント開催か（AllThingsD報道）

2011.09.22

Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2011, 11:14 am JST

今年秋の発表が予想されているアップル（Apple）の新型iPhoneについて、この発表日が10月4日になるのではないかとする話が、米国時間21日にWall Steet Journal系列のAll Things Digitalブログ（AllThingsD）に掲載された。

同ブログでは、事情に詳しい関係者からの話として、この発表期日のほか、発売日についても発表から数週間以内になると伝えている（ただし、以前にも触れたとおり、アップルではこれまで大きな発表に先立って報道関係者への案内（「招待状」）を2週間ほど前に送付してきており、そこから類推すると、もし10月4日の発表が本当であれば、一両日中にもこの招待状が送られなければならない計算になる）。

新型iPhoneの10月発表・発売については、これまでさまざまなニュース媒体やブログなどで報じられてきており、すでにドイツテレコム（Deutsche Telekom）による先行予約受付や、チャイナテレコム（China Telecom）による大型販促キャンペーンの展開予定などの話が伝えられてきている。

さらに、21日にはアップルの社外取締役を務めるアル・ゴア（Al Gore）元米国副大統領が、10月には新型iPhoneが発売になると発言したと報じられてもいる。この発言はゴア氏が同日に出席した「Discovery Invest Leadership Summit」というカンファレンスのなかで出たものだが、この話を採り上げたThe Next Web（TNW）ブログでは、ゴア氏が新たなiPhoneについて「new iPhones」と複数形で表現していることに注目している。

アップルが今度のiPhone発表に際して、2つの機種を披露するとの可能性については、これまでにも何度か報じられたことがあり、最近ではJ.P.モルガン（JP Morgan）アナリストのマーク・モスコヴィッツ（Mark Moskowitz）氏が、iPhone 5と同時に中国市場をメインターゲットとする廉価版iPhone（iPhone plusもしくは4S）も発表される可能性を指摘していた。

AllThingsDでは、今度の発表がティム・クック（Tim Cook）氏を正式なCEOに迎えての初の大型発表の場になることから、アップルにとって非常に重要なものとなると指摘。さらに、従来はスティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）前CEOが受け持ってきた新製品についてのプレゼンテーションを、今度はクックCEOが行う可能性が高く、これまであまり人前に顔を見せる機会が少なかった同紙のプレゼン手腕が試されるとしている。

いっぽう、既存のiPhoneユーザーの間ではすでに新型iPhoneの購入に向けた準備が始まっており、中古市場では「iPhone 4」を下取りに出す例が大幅に増えている。GigaOMによれば、スマートフォンなどのガジェットの下取りサイトであるGazelle.comでのiPhoneの下取り件数は、この2週間で85%も増加しているという。同サイトでは、今週だけで下取り数が2500台に到達する勢いだが、これは新機種が正式発表される前の端末としては異例のことで、下取り件数が1日100台ほどであったiPhone4の発表前とくらべてもはるかに多い数となっていると、GigaOMは記している。

【参照情報】
・Apple's Next Event to Be Held on October 4, Starring Its New CEO - AllThingsD
・Apple board member Al Gore, speaking at conference, 'confirms' new iPhones in October - that's PLURAL -
・Report: Apple to unveil next iPhone Oct. 4 - Fierce Wireless
・iPhone trade-ins spike alongside iPhone 5 rumors - GigaOM
・「アップル、2種類のiPhone投入」（金融系アナリスト） - 株価過去最高に
・待ち遠しい気持ちはいずこも同じ？ - 新型iPhoneをめぐる話題あれこれ（編集担当メモ）
・チャイナ・テレコム、「iPhone 5」の大型販促キャンペーン展開へ - 発売は「10月15日説」が有力に
・iPhone 5、ドイツで予約受付開始へ - 米では10月初旬の発売に向けた動きも