イケア（IKEA）といえば、日本でもすっかりお馴染みになった感のあるスウェーデンの大手家具・生活用品チェーンだが、そのイケアが中国の大手テレビメーカーTCLと組んで、「配線要らず」のメディア・エンターテイメント・システムの開発に乗り出すという。

「メディア・エンターテイメント・システム」などとこなれない呼び方をしたのには訳がある。このAV家電付き家具には、テレビモニター、Blu-ray/DVDプレーヤー、サラウンドシステム（2.1chでワイアレスのウーファー付き）、それにFMチューナーやネット接続機能も搭載されるとのこと（USBやHDMIポートも付く）。なお、値段のほうは米ドル換算で約650ドル程度になる見込みで、発売は今年秋以降になるとか。

アマゾン（Amazon）が「Kindle」や「Kindle Fire」を出して以来、サービスに事業の主軸を置くテクノロジー企業がハードウェアを手がけてもあまり驚くことはなくなっていた。だが、このIKEAブランドのデジタル家電付き家具は文字通り「想定外」でもあり、また配線要らず＝「Wireless」ということでWirelessWireで採り上げる範疇にギリギリ入る話題かと思いつつ、紹介した次第である。

【参照情報】
・IKEA moves into consumer electronics with China venture - Reuters
・IKEA puts away your TV cables, tech credentials - Engadget
・Watch Out, Best Buy, Ikea Will Soon Sell Their Own HDTV System And It's Awesome - TechCrunch