フェイスブック（Facebook）の株価が米国時間26日、過去最高となる42ドル近くまで上昇し、同社の時価総額が1000億ドルを突破した。昨年5月の株式公開に失敗し、長らく株価の低迷が続いていたフェイスブックだが、ここに来てモバイル関連事業の見通しが上向いてきたことが株価上昇につながっているという。

フェイスブック以外で時価総額が1000億ドルを超えるテクノロジー関連企業としては、アップル（Apple, 約4569億ドル）、グーグル（Google、約2887億ドル）、マイクロソフト（Microsoft、約2844億ドル）、IBM（約2023億ドル）サムスン（Samsung、約1583億ドル）、アマゾン（Amazon、約1307億ドル）、インテル（Intel、約1109億ドル）などがある(いずれも米国時間26日時点）。

フェイスブックは昨年5月18日に株式公開を果たしたものの、モバイル分野への対応の遅れなどが指摘され、9月には株価が公開時の半値以下となる17ドル台まで下落。ただし、今年に入って徐々にモバイル関連の売上が伸びていることなどが伝えられ、また先月発表した四半期（4-6月期）決算では、売上全体の41%をスマートフォンおよびタブレット関連の売上が占めたことが伝えられていた。さらにこの決算発表で、売上高が前年比53%増の18.1億ドルと、アナリスト予想の16.2億ドルを大きく上回ったことなどが株価の急激な回復につながったという。

7月24日まで26ドル台を続けていた同社の株価は、決算発表後の25日に34ドル台に急騰。またその後も上昇を続け、およそ1か月後の8月26日には一時41.94ドルを付けた後、結局41.34ドルで取引終了。また7月24日からの約1ヵ月間の値上がり率は56%に達したという。

【参照情報】
・Facebook Market Value Tops $100 Billion Amid Mobile Push - Bloomberg
・Facebook's Wall Street resurgence continues as stock climbs past $41 - The Verge
・Facebook is up 115% over the last 12 months and Wall Street analysts nailed it - QUARTZ