楽天が「Viki」というシンガポールのストリーミング動画サービスを買収することになったと、AllThingsDが米国時間1日に伝えた。同社創業者兼取締役会長の三木谷浩史氏がAllThingsDのカラ・スウィシャー（Kara Swisher）とのインタビューのなかで認めたもので、来週にも正式発表の予定。買収額は推定2億ドル。

AllThingsDによると、Vikiはボランティアのコミュニティメンバーによる他言語の字幕作成・付加が特徴のストリーミング動画サービスで、フールー（無料版）と同様動画内で流す広告の売上がいまのところ収入の柱となっている。同サービスは東南アジアを中心にユーザー数を伸ばしてきており、今後は中南米ならびに欧州への拡大を狙っているという。

Vikiは、アンドリーセン・ホロウィッツ（Andreessen Horowitz）、グレイロック・パートナーズ（Greylock Partners）、オミディア・ネットワーク（Omidyar Network）、チャールズ・リバー・ベンチャーズ（Charles River Ventures）、ネオテニーラボ（Neoteny Labs）の5社から2500万ドルの資金を調達しており、最近ではサーベイ・モンキー（Survey Monkey）CEOのデビッド・ゴールドバーグ（Dave Goldberg）氏ーー夫人はシェリル・サンドバーグ（Sheryl Kara Sandberg）フェイスブックCOOーーなども出資しているという。

楽天にとっては昨年初めのKobo買収、同年夏のピンタレスト（Pinterest）への出資に続く海外ベンチャー企業への大型投資となる。

【参照情報】
・Exclusive: Japan's Rakuten Acquires Viki Video Site for $200 Million - AllThingsD
・Rakuten extends its focus on entertainment after buying Singapore-based video service Viki - TNW