グーグル（Google）は米国時間24日、紛失したAndroid端末を探すのに役立つ「Androidデバイスマネージャー」に、遠隔ロック機能を追加したことを明らかにした。

先月リリースされた「Androidデバイスマネージャー」はAndroid端末を失くしたり、盗まれたりした際に役立つサービスで、同じGoogleアカウントを共有するAndroid端末の所在地をGPS機能を通じて特定し、地図上に表示できるほか、該当の端末の着信音を鳴らしたり、遠隔地からデータを消去することが可能。

さらに、今回新たに追加された「ロック」機能を使えば、遠隔地から端末に即座にロックをかけることができるという。端末がWiFiまたは携帯通信会社のネットワークに接続されていれば、操作中であってもすぐにロックが有効になる。端末がオフラインの場合は、次にインターネットに接続された時点でロックがかかるという。端末を取り戻した後は、ロックをかける際に設定した新たなパスワードを入力すれば、再度端末を使用できるようになる。

このAndroidデバイスマネージャーは、バージョン2.2以上のAndroid端末に対応している。

Android端末には以前からセキュリティ面で不十分との指摘がなされていた。それを補うアプリも存在したが、十分な機能は有償版でのみ提供されているなどの制約もあった。このAndroidデバイスマネージャーの登場により、企業での利用も促進されるのではないかと、テクノロジーライターのChristopher Nerney氏は分析している。なおiOSでは、iOS6以降「Lost Mode」という同様の機能が提供されている。

【参照情報】
・Google adds remote lock and password reset features to Android Device Manager - The Verge
・Android Device Manager now lets you remotely lock a missing phone or tablet - GigaOM
・Android users can now lock down their missing phones - CITEWorld