NTTドコモ、2009年度の決算は減収増益、2010年度にはパケットARPUが音声を逆転
2010.05.06
Updated by WirelessWire News編集部 on May 6, 2010, 11:01 am JST
2010.05.06
Updated by WirelessWire News編集部 on May 6, 2010, 11:01 am JST
NTTドコモは4月28日、2009年度(2009年4月〜2010年3月)の決算を発表した。2008年度と比べて3.7%の減収となるも、営業利益は0.4%の増加を確保し、減収増益の決算となった。
営業収益は4兆2844億円で、前期の4兆4480億円から3.7%減少した。携帯電話収入が3兆4995億円と前期に比べ4.4%減少したことが主要因だ。営業収益は前年比1636億円の減少で、音声収入の2391億円の減少をパケット収入の733億円の増加で穴埋めした格好となった。営業費用は、端末販売費用とネットワーク関連コストの減少が寄与して、前年比1669億円の減少となった。差し引きで、営業利益は前期の8310億円から微増の8342億円を確保した。
NTTドコモでは、2009年度は顧客満足度向上への取り組みが成果となって現れたとしている。年間純増シェアは1位、解約率は前年度の0.50%からさらに下がって0.46%へ、パケット定額制プランの契約率が50%を超えたことなどがその成果という。
データ通信の増加も営業利益の確保の一因。携帯電話のARPUは前年度の5710円から5310円へと6.3%もの減少となった。2900円で12.9%と大幅減少した音声ARPUを、2450円で2.9%増加のパケットARPUで穴埋めしている状況だ。2010年度の予想では、携帯電話ARPUは5110円と減少が続く。音声ARPUの2550円に対して、パケットARPUが2560円となる予想で、パケットと音声の逆転を実現させたい考えだ。
▼平成23年3月期の連結業績見通し(PDF)
【報道発表資料】
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