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WiMAX搭載でデジタルサイネージ機能を強化した「次世代自販機」がエキナカに登場

2010.08.11

Updated by WirelessWire News編集部 on August 11, 2010, 10:30 am JST

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8月10日、JR東日本ウォータービジネスは、Suica、おさいふケータイに対応した、大型タッチパネル搭載の「次世代自販機」を発表した。同日より品川駅構内に2台先行設置を開始し、今後2年以内に東京近郊のJR東日本主要駅構内(エキナカ)に約500台の設置を予定している。

47インチの大型タッチパネルディスプレイは、デジタルサイネージとして機能する。通常時は時間帯や季節、天候、気温に合わせた飲料の訴求を行い、人が近づいた時には店頭の陳列棚のようなイメージで商品を表示。物理的なボタンを廃止し、タッチパネルを導入することで、在庫状況に合わせて売り切れ商品を在庫のある商品に差し替えて表示するなど、きめ細かな制御を可能にする。また、属性センサーの搭載により、正面に立った利用者の年齢、性別を判別してお勧め商品を提案する。

「次世代自販機」のネットワーク接続には、WiMAXを採用した。同社では2009年12月から新型Suicaリーダ/ライタ「VT-10」を搭載したネットワーク型自販機を展開しており、Suicaのデータを送受信するためのFOMAネットワークを経由してPOS情報や庫内在庫情報を送信することで、売れ筋把握や配送作業の効率化に活用していた。「次世代自販機」にも「VT-10」は搭載されているが、デジタルサイネージ機能の強化により従来とは比較にならない大容量データの送受信が必要になるため、ネットワークを強化した。

▼WiMAX網により次世代自販機をネットワーク化
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接続には、駅構内に設置されたUQ WiMAXのアクセスポイントを利用する。WiMAX経由で、通常時にはPOSデータや在庫状況の集約とデジタルサイネージのコンテンツ配信を行い、災害などの緊急時には、状況に応じて飲料の無料提供を案内するなど、柔軟な表示切り替えを可能にする。今後は、設置数が増えた段階で、デジタルサイネージの情報発信性に着目して、メディアとしての活用など新たなサービスも検討していくとしている。

【報道発表資料】
夢の飲料自販機 エキナカ本格展開へ 〜 マーケティング頭脳を搭載した次世代自販機 〜(PDF)

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