グーグル、フォードと自動運転車関連の合弁会社設立へ（Yahoo Auto報道）

capture image: Ready for the Road（Google Self-Driving Car Project）

グーグル、フォードと自動運転車関連の合弁会社設立へ（Yahoo Auto報道）

2015.12.22

Updated by WirelessWire News編集部 on December 22, 2015, 14:11 pm JST

グーグル（Google）と米大手自動車メーカーのフォード（Ford Motor Co.）が、自動運転車の開発・製造を行う合弁企業を設立することになったとする匿名の情報筋の話を、Yahoo Autoが米国時間21日に伝えている。

この報道によると、両社は来月初めに開催されるCES（Consumer Electronics Show）でこの合弁企業設立を発表する可能性が高いという。また内容の詳細は明らかにされていないが、この提携が非独占的なもので、グーグル、フォードとも両社以外の企業との提携を探る可能性も残っているとされている。

グーグルは9月半ばに、フォード出身者のジョン・クラフィック（John Krafcik）氏を同社が進める自動運転車プロジェクトのCEOに採用。この動きを受けて、同社が自動運転車プロジェクトの事業化を本格的に進めるのではといった見方が浮上していた。また先週には、グーグルが同部門を来年にも分社化し、ユーバー（Uber）などに対抗する配車サービス事業を立ち上げる計画があるとする話も報じられていた。またこの話題に触れたBusiness Insiderでは、フォード前CEOのアラン・ムラーリー（Alan Mulally）氏が2014年7月からグーグル（現アルファベット）の社外取締役を務めていると指摘している。

フォードは自動運転車関連でこれまで独自の研究開発を続けてきているが、正式な計画を発表したのは今月に入ってから。この話題に触れたThe Vergeでは、この提携を通じて、グーグル側では自動車の量産に関する専門知識が獲得できるいっぽう、フォードもグーグルが長年にわたって続けてきた研究開発の成果を入手できることになると指摘している。

グーグルは以前から、自社で研究開発を進める自動運転車の製造に関して、自動車メーカーや自動車組立メーカーの力を借りたい考えを明らかにしていた。しかし、ドライバーの要らない自動運転車の開発を公言するグーグルに対して懐疑的な見方をとる既存の自動車業界関係者も少なくないとされ、グーグルのパートナー探しが難航しているとする見方が報じられていたこともあった。