IBMは米国時間21日、ライブストリーミングサービスのユーストリーム（UStream）の買収を発表。また、新にクラウドビデオ部門を立ち上げることも明らかにした。

ユーストリームは、個人や企業が利用できるクラウドベースのビデオストリーミングサービスを提供しており、ライブ動画やオンデマンド動画などの視聴者は毎月8000万人に上る。またNASAやサムスン（Samsung）、フェイスブック（Facebook）、ナイキ（Nike）、ディスカバリーチャンネル（Discovery Channel）などが、ユーストリームの法人向けサービスを利用しているという。なお、具体的な買収金額は明らかにされていないが、この件の第一報を報じたFortuneでは約1億3000万ドルと推定していた。

また新設される「IBM Cloud Video Services」部門には、ユーストリームのほか、IBMが昨年12月に買収したビデオ管理関連企業のクリアリープ（ClearLeap）、 同10月に買収したビデオストレージサービスのクレバーセーフ（Cleversafe）、2013年末に買収した大型ファイル移動サービスのアスペラ（Aspera）の各事業などが含まれる。IBMは新部門について、顧客が世界中に動画を配信できる先進的なクラウドビデオプラットフォームを作るためのものと説明。このプラットフォームを通して、ライブ動画やオンデマンド動画の容易な採用・保存・管理、分析を通した改良、権利や言語関連機能の追加などを可能にするとしているという。

【参照情報】
・IBM Acquires Ustream to Propel Cloud-Based Video Services Across Industries - IBM
・Why IBM is buying Ustream: Cloud, marketing, analytics - ZDNet
・IBM Confirms Acquisition Of UStream, Forms New Cloud Video Unit - TechCrunch
・Exclusive: IBM In Talks to Buy UStream - Fortune