パスワード未設定の監視カメラを警告、監視システムの「ArgosView」が新バージョンで対応
2016.03.02
Updated by Naohisa Iwamoto on March 2, 2016, 06:01 am JST
2016.03.02
Updated by Naohisa Iwamoto on March 2, 2016, 06:01 am JST
パナソニック インフォメーションシステムズの連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズは2016年3月1日、同社の映像監視システム「ArgosView映像監視システム」の新バージョンを3月31日に発売すると発表した。新バージョンではIPカメラへの不正アクセスを防ぐセキュリティ機能を高めた。
IPネットワークに接続して映像監視ができるIPカメラは、インターネットを経由して手軽に機器にアクセスできることから主に監視用途で使われている。しかし手軽な半面、IPカメラへのアクセスを制限するパスワードを設定していなかったり、初期バスワードのままだったりすることで、不正アクセスを許してしまうリスクもある。ヴイ・インターネットオペレーションズのArgosView映像監視システムの新バージョンでは、IPカメラを安心・安全に利用できるようにするため、不正アクセスや障害発生のリスクを抑える3つの新しい機能を搭載した。
1つは、IPカメラのパスワード設定を定期的にチェックする「セキュリティレベルチェック機能」。パスワードが未設定であったり、初期パスワードのままであったりした場合にアラートを表示する。第三者が意図的にIPカメラを初期化した場合にも検知して通知が可能となる。パナソニック製のIPカメラが対象だが、対応機種を順次拡充する予定だ。2つ目は、防犯監視システムの構成機器の死活監視が可能な「構成機器チェック機能」。カメラやサーバーに加えて、ルーターやスイッチなどの構成機器死活監視が可能だ。3つ目はシステムログからリソース使用率などを自動でチェックする「ログチェック機能」である。
価格は1システム300万円から。2016年度末までに300システムの導入を目標としている。
【報道発表資料】
・パスワード未設定を狙った不正アクセスから監視カメラを守る 「ArgosView映像監視システム」新バージョンをリリース
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。