ユビキタス、組み込みソフトからクラウドまでセットで提供する「IoT開発キット」
2016.04.21
Updated by Naohisa Iwamoto on April 21, 2016, 06:31 am JST
2016.04.21
Updated by Naohisa Iwamoto on April 21, 2016, 06:31 am JST
組込み機器向けのソフト開発などを手掛けるユビキタスは2016年4月20日、IoTサービスの開発を短期間で実現できるようにするための「IoT開発キット」を5月20日に提供すると発表した。IoTサービス開発用の組込みソフト、クラウドプラットフォーム、Webアプリケーションをセットにして提供することで、サービス開発を効率化できるという。
IoT開発キットは、IoTサービスの検討から商用化までの期間を短縮することを目的としたもの。具体的なセットの内容は、(1)IoT機器を開発するためのOSとネットワークプロトコルスタックが一体化したSDK「Ubiquitous Network Framework」(評価版)、(2)IoTクラウドプラットフォーム「dalchymia」(評価利用版)、(3)IoT開発キットが提供するSDKやクラウドプラットフォームに対応するデバイスの機器管理や遠隔制御、取得データの可視化を行うサンプルWebアプリケーション--で構成する。IoT開発キットで動作確認済みのセンサーやゲートウエイ機器を組み合わせるだけで、IoTサービスの試作、検討が行える。
動作確認済み対応デバイスは、センサデバイスが、「SensorTag」(日本テキサス・インスツルメンツ)、「Kibo」(マクニカ)、開発ボードが「STM3220G-EVAL」(STマイクロエレクトロニクス)、ゲートウエイが「Armadillo-IoT」(アットマークテクノ)、無線LAN対応SDカードが「FlashAir W-03」(東芝)となる。ユビキタスでは、今後、対応デバイスを順次追加することで、導入企業などのIoTサービス検討・試作の範囲が拡大できるように支援するとしている。
IoT開発キットの利用期間は1カ月(30日間)で、商用ベースのソフトウエアやサービスを低価格で試用できるという。販売価格は1セット9万8000円。利用期間延長オプションは3カ月(90日間)で19万8000円。
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