ツイッター（Twitter）が米国時間20日、マジック・ポニーという英国のAI /マシンラーニング関連ベンチャーを買収したことを発表した。買収額は現時点で明らかになっていないものの、Bloombergでは、約1億5000万ドルとする情報筋の話が紹介されている。

マジックポニーは、コンピュータービジョンや数学、神経科学などのバックグラウンドを持つインペリアル・カレッジ・ロンドンの卒業生が2014年に創業したベンチャー。同社はAIを利用してビデオストリーミングの品質を向上させる技術や、コンピューターゲーム用の地形を自動的に生成する技術などを開発しており、同社の技術は十分な速度がない回線でも動画の品質を向上させることが可能なものだという。

マジックポニーはこれまでに、オクトパス・ベンチャーズ（Octopus Ventures）やバルダートン・キャピタル（Balderton Capital）などロンドン拠点のベンチャーキャピタルから約631万ドルの資金を調達しており、2016年3月時点の評価額は2100万ドルとなっていたという。

ツイッターは近年、ライブストリーミング分野に注力しており、昨年にはライブストリーミングを提供するペリスコープ（Periscope）を買収していたほか、今年初めにはNFLの木曜日のゲームをライブストリーミングする権利を取得していた。

なお、マジックポニーの開発チームは買収後、ロンドンにあるツイッターの人工知能開発グループに所属し、マシンラーニングを活用した同社製品の改良に取り組むことになるという。

【参照情報】
・Twitter has bought a machine learning startup that can sharpen real-time video - The Verge
・Twitter to Buy Machine-Learning Company Magic Pony - WSJ
・Twitter Buys Magic Pony Technology to Expand in Machine Learning - Bloomberg