米ケリーブルーブック（Kelly Blue Book、自動車購入ガイドなどを発行）が先ごろ実施した自動運転車に関する調査の結果、「autonomous vehicle」（自動運転車）という言葉を知らない回答者が全体の約6割に上ったという。

ケリーブルーブックでは、12〜64歳まで米国人2200人を対象にこの調査を実施。その結果、「autonomous vehicles」という用語を「知っている、馴染みがある」と答えた回答者の割合は41%にとどまり、残りの59%はこの言葉を「まったく知らない」または「ほとんど知らない」と答えたことなどが明らかになったという。

この結果に対して、WSJでは、「autonomous vehicle」「self-driving」「driverless」など自動運転技術を示す用語が数多く使われている点を挙げ、それが消費者間での混乱につながっている可能性があると記している。

なお、今回の調査ではそのほかに次のような結果も明らかになっている。

・自動運転よりも手動運転が望ましいと答えた回答者は全体の51%、それに対して運転の自由度が減っても自動運転のもたらす安全性を重視すると答えた回答者は49%。

・高級車の所有する回答者のほうが自動運転車に対する認知度が高く、「よく知っている」と答えた回答者は全体の60%に。

・自動運転車が一般的になれば道路環境がより安全になると考える回答者は全体の63％。

・ライドシェアリングアプリのユーザーは一般の人々よりも自動運転車への理解度が高く、また人間のドライバーよりも自動運転を好む割合も高かった。

・12 〜15歳の若い世代では、自動運転車への信頼度が高く、79%が「もっとも安全」と回答、73%が「もっとも快適」と回答した。

【参照情報】
・Autonomous What? Americans Aren’t Sure What Self-Driving Cars Are All About - WSJ
・Kelley Blue Book: 60 percent of Americans don't really know what an utonomous car is - CNET
・Self-driving cars will have to pry the steering wheel from our cold, dead hands, poll says - The Verge