画像はイメージです original image: © Ooriya - Fotolia.com
EUの食品ベンチャー・サミットにテクニオン指導によるスタートアップが出展
2018.10.31
Updated by WirelessWire News編集部 on October 31, 2018, 18:27 pm JST
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2018.10.31
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イスラエル工科大学(テクニオン)の指導を受けた3社を含む計10社のスタートアップは、欧州連合(EU)の農業革新共同体の権威あるビジネス集会「欧州工科大学院(EIT)フードベンチャー・サミット」に参加した。テクニオンの研究支援プログラムに参加した10社のうち、Jet-Eat、Kiinns、Natufiaの3社がテクニオン賞を受賞した。
Jet-Eatは、世界で初めての完全菜食主義者向け肉代替品の3D印刷技術を開発する企業。統計によると、世界中で毎年13億ドルの食糧が浪費されている状況下で、食糧の浪費を減らし、世界の人口増加に対応して食料を供給するソリューションを提供することを目指している。
プロダクトマネージャであるテクニオン卒業生のアレクセイ・トムソフ氏は、「肉の価格は劇的に上昇し、ますます多くの人々が菜食主義者や半菜食主義者になりつつある」と指摘している。
Kiinnsは、特許取得中の技術で家庭用および工業用の食品加工機器の洗浄を不要にした。テクニオン卒業生のエフード・ファーマン博士とハイファのツヴィカ・ファーマン博士が共同開発したこの技術は、ミキサーやブレンダーなどの標準的なキッチン機器の清掃を不要にし、時間と水とエネルギーを節約し、食品の安全性についてのリスクを低減する。
「電力、水、労働時間、および機械の運転を停止するコストから、現在の工場でのクリーニングコストの約90%を節約する」(エフード・ファーマン氏)。同氏の息子であるツヴィカ・ファーマン氏は、「この技術は、表面洗浄が必要な塗料、製薬、化粧品およびその他の産業にも適応できる」と付け加えている。
エストニアのタリンに本社を置くNatufiaが開発したのは、自宅やプロの台所で使用するためにシェフによって設計された屋内用の完全自動化ガーデンシステム。革新的な水耕栽培機は、ほとんどのキッチンにフィットする洗練されたデザインで、年間を通して農薬、除草剤、肥料を含まない新鮮なハーブや野菜を直接供給できるというもの。
その他の参加スタートアップは下記の通り。
フランスに本拠を置くAlkion BioInnovations SASは、植物と持続可能な費用対効果の高いバイオテクノロジーを使用して、GMO(Genetically Modified Organism)フリーでゼロカロリーの天然砂糖代替物を開発した。
Phytoponicsは、英国のエンジニアであるアダム・ディクソンによって開発された特許出願中の水耕栽培システム(水ベースの栄養豊富な液体で土壌を使わずに植物を栽培する方法)。
Biofood Systemsは、牛の胚性幹細胞を用いて屠殺していない本物の肉を培養する方法を開発。
Ballis Natural Kitchenは、美味しいだけでなく栄養価の高い甘いスナックを作る技術を開発。
Sprouted Grain Companyは、発芽力によって基本食糧をスーパー食品に変え、健康で健康的な食事を奨励することを目指している。浸漬と発芽は伝統的な工業化時代の食糧準備の方法でもある。
Avocadooは、スーパーマーケットで買い物をしながらユーザーをガイドし、彼らの個人的な好み、予算、健康上の制限に適合したバランスの取れた食事を組み立てるのに役立つモバイル・アプリケーション。同社の目標は、健康的な食事のためにテクノロジの力を活用することだ。
Tryna Grubは、空腹時の食事を用意するためのソーシャルダイニング・プラットフォーム。友人とともに好みの食事を手配することができる。
※出典:イスラエル工科大学のWebサイト
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