フィンランドのノキアが、ミリ波を活用したローカル5G網の構築に関してインド新興財閥のアダニグループと交渉を進めている。現地の複数の媒体が情報筋の話として報じた。

Economic Timesによれば、ノキアはアダニグループのAdani data Networksと交渉。同社が港湾事業や採掘事業などで活用を計画するローカル5G網の構築に関して話し合いを進めているという。

アダニグループは今年8月、インドで実施された5G周波数帯オークションで26GHz帯の400MHzを21億2000万ルピー（約37億円）で落札。インド国内では携帯通信事業者以外で唯一周波数帯を取得した企業となっていた。

同社は、オークション参加の目的について、空港や港湾、物流、発電、流通、製造などの事業向けのローカル無線ソリューションや堅牢なサイバーセキュリティの提供に言及。周波数帯の落札後には、インダストリアル5G分野への参入の意向を示し、「基幹インフラや一次産業、B2Cなどの事業ポートフォリオをデジタル化するための統合デジタルプラットフォームを構築する」とコメントしていた。

[原文／関連情報]
・Nokia in talks to set up private 5G network for Adani group companies
・Adani Group in Talks with a Major Vendor to Rollout 5G
・Adani Group Enters Industrial 5G Space, Acquires Right To Use 400MHz of Spectrum in 26GHz Millimetre Wave Band