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WirelessWire News編集部 wwn_editor

「真実」は「事実」だけでは伝わらない

私は静岡大学で地域文学文化を教えている。先日、授業のために改めて静岡大学周辺を歩いてみて、この地域の近代化に貢献した人物たちの顕彰碑にまじって、大谷川放水路に関する立派な記念碑がかなりの数存在することを知った。

2022.12.19

リスクのある「実験」を社会の中で行うべきか

何か新しいことを試みる場合、少なくとも二つの異なるやり方が思い浮かぶ。一つはその領域についての試みの前例を探して、それを真似ることである。もう一つはいろいろ工夫して自分で試してみることである。学ぶという言葉が「まねぶ」からきているとはよく聞く解説だ。

2022.12.16

「北風と太陽」にみる気温のしくみ

イソップ童話の「北風と太陽」という話がある。この話では、北風は寒いもの、太陽は暖かいものの象徴として書かれている。北半球に住んでいればそんなことは常識中の常識だが、なぜそうなのかを考えたことはあるだろうか。

2022.12.15

未来都市は「分け合う」ことで実現できる

人口が減ること自体は、特に大きな問題ではない。日本の現在の人口は、ピークから300万人ほど減って1億2534万人であるが、では300万人分だけ不幸になったのかというとそうではない。

2022.12.14

「税逃れ」は市民に利するか

租税回避(tax avoidance)とは、税金というものがかけられるようになってから、ずっと続いている行為であろう。そもそも人はできれば税金など支払いたくないからである。だから租税回避行為とは、人間の性ともいえるのである。

2022.12.13

「食」の意味は、時間が変える

時間栄養学は、時間薬理学の考え方を食・栄養の領域に応用しようという考えに基づいて発展してきた。食・栄養がラメルテオンやデキサメタゾンなどの薬物と同様に、主時計や末梢時計をリセットできるか否かということである。

2022.12.12

脱炭素が禍いの種になるとき

不快感を覚える人もいるだろうが、実は、温暖化がもたらすのは害悪だけでない。地域によってはプラスの影響を及ぼすこともある。単純に寒いところは暖かくなればありがたいし、経済面ではより顕著な影響が現れる。

2022.12.09

よく生きるとは、時計を合わせることである

身体が持つ時計には意味がある。しかし私たちは、自分の意思を優先させ好きなときに好きなことをする。生体リズムの仕組みの研究者である柴田重信氏が時計遺伝子や体内時計について解説する。

2022.12.08

表面的な歴史観を修正する、テクノロジーの補修論的転回

著名建造物についての一般人の評価には、厳しいものも少なくない。授業で欠陥デザインについて扱った時、複数の学生があげた例は、震災時に窓が開かず研究者が困ったという、著名建築家による某大学の有名ホールである。

2022.12.07

私たちに残された「対話」という道

「なぜ、私にあんなことをしたの?」被害者から加害者に向けられる問い。これが、私の研究の出発点にあった。

2022.12.06

日本人が理解しがたい「気候正義」

脱炭素を進めていくということは、すでに政治的には大筋で合意がなされている。しかし最近では国と国との間の約束ごとよりも、企業の活動に対しての世間の関心が高まっている。

2022.12.02

宇宙からしかみえない真実がある

飛行機械の歴史は「空から見渡す」という用途と密接に結びついている。有り体に言えば軍事目的の偵察だ。1783年にモンゴルフィエ兄弟が熱気球を発明して以来、20世紀初頭まで、気球は偵察と大砲の弾着観測のために盛んに利用された。1903年にライト兄弟が飛行機を発明すると、浮いているだけの気球は飛行機から攻撃されるようになって姿を消す。

2022.12.01