
「ない」ことが強みになる
2022.05.31

「欲」の資本主義・「怒り」の社会主義
2022.05.02

私たちはなぜ過剰に消費してしまうのか
2022.03.28

「戦争」をどう見るか
2022.02.28

欲望を創造する技術
2022.02.18
藤沢は、昭和24年に湯田川中学(現在の鶴岡市)で、国語と社会の教師としての経歴を始めます。生徒たちからも慕われ(この時の同窓生たちは長く藤沢を囲む会を続けたこともよく知られています)、既にこの段階で、同人誌に参加していますが、間もなく、肺結核が発見され、勤めを辞めて、東京の西郊の医療機関でかなり大きな手術を経験し、その後暫くは術後の療養のための五年ほどの時間を、上京してくれた母親とともに、然るべき施設で過ごします。
2025.06.17
藤沢は、自分の作品が所謂「純文学」に数えられるとは思っていないでしょう。流行りの言葉に頼ればエンターテインメント(「エンタメ」などと見るも聴くもおぞましい略語などは使わないで下さい)の為の文学であることは、異存のないところでしょう。
2025.06.03
『種の起原』を巡る様々なエピソードの最初は、出版前に遡ります。その主役は、同じイギリスのウォレス(Alfred Russel Wallace, 1823~1913)という人物です。彼は昆虫類に興味を持ってマレー半島まで赴き、その地に滞在中、当時盛名の高かったマルサス(Thomas Robert Malthus, 1766~1834)の『人口論』(恐らくは1803年の第二版)を読んで、人間の生存のための条件(の過酷さ)から思い付いたと称する一つの論文を仕上げます。
2025.05.22
『種の起原』は、誰もが知っている書物ですが、さてしかし、読み通すのは邦訳でもかなり大変です。私事ですが、大学の卒業論文と修士論文のテーマが、この書物に絡んでいましたので、原文、和文とも一応読んだのですが、正直なところかなりの難事であったことは確かです。
2025.05.13
羽田書店昭和十六年刊の『グスコーブドリの傳記』は、函入り、硬い表紙の立派な書物ですが、装幀、挿画は横井弘三が担当しています。というより、この書物は、それ自体が横井弘三の作品と言っても過言ではないと思われます。
2025.04.07
米上院の公聴会に召喚されたOpenAIのサム・アルトマンCEOが、「AIに規制は必要」と発言したことが話題になりました。ディープラーニング分野に多大な貢献をしたAI研究の第一人者であるジェフリー・ヒントンが、Googleを退社して「AIは人類の脅威になる」と警鐘を鳴らすのと合わせ、今のAIを巡る報道には不安をかきたてる浮足立った空気があります。
2023.05.22
実は、前回の「クリストファー・アレグザンダーと知の水脈の継承」にもスチュアート・ブランドの名前が出てきますが、思えばこの文章自体「批判的継承」がテーマでした。批判的継承には教養が必要であり、クリストファー・アレグザンダーと同じく広く後進に影響を与え、また何度も転身を重ねてきたスチュアート・ブランドの伝記本自体、一種の教養本として読めるのではないかと思い当たりました。
2022.12.15
2022年もそろそろ終わりが見えてきましたが、今年もいろいろな方が亡くなりました。読者の皆さんそれぞれに、惜しく思う人がいるでしょう。
2022.11.15
Facebookが社名をMetaに変更したのは、もちろんメタバースの会社に変えていくという意思表示には違いありませんが、Facebookというブランドイメージの失墜の影響を無視はできません。この10年近く定期的に見てきた覚えがある、若者のFacebook離れについての最新報告が最近も話題になりましたが、友達とのつながりよりも利用者が好みそうな動画が優先される機能変更、早い話が「TikTok化」も、そうした状況の打開を目論んでのことでしょう。
2022.08.21
今回のワタシの文章は、Web3やらメタバースやら、いまどきな話題とまったく関係のない、もっとスケールの小さい、個人的な、早い話がとてもしょぼい話題になります。一種の恥さらしとすら言って良いでしょう。話は今月半ば、自室のデスクトップパソコン(以下PC)を起動しようにも、再起動を繰り返すようになったところから始まります。
2022.07.28