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MCPが後押しするAIじかけのウェブ、AIが後押しするオープンなウェブの空洞化

この連載でも何度か名前を引き合いに出しているオライリー・メディアのマイク・ルキダスが、重要ないし興味深いテクノロジーやビジネスのトレンドをリストアップするRadar Trendsシリーズは、ワタシも毎月必ずチェックしています。ルキダスはこの連載を5年ばかり続けており、2020年はCOVID-19がトップの話題になることが多かったですが、2021年以降は現在まで、トップの話題は一度の例外もなく人工知能(AI)だったりします。

2025.06.09

現代社会を漂う啓蒙思想的な雰囲気と、SDGsという国際的一大キャンペーン

地球全体という視点からみると、ポストモダン的風景は実は各所に姿を変えて存続していると言えなくもない。ハーベイがかつて喝破したのとはやや違う意味で、それは結構しぶといのだ。ただし、そこでは常に革新を求める科学的言説が力を増し、またそれが一つの新たな大きな物語として言説の世界を覆っているという点で、妙に啓蒙思想的な雰囲気をも漂わせている。

「AIシステム」の時代の到来 AIはここからが面白い

AIはついに民主化された。 このことにまだ多くの人が気づいていない。 気づいていない理由は二つある。第一に、民主化されたAIを動かすためのハードウェアがまだ少し高価なこと。第二に、民主化されたことを実感するにはまだ多少は […]

2025.06.07

人は、経済的/社会的/文化的要因の中で消費者になる

今日、私たちの生活のほぼあらゆる場所・活動が、何らかの消費と切り離せなくなっており、自分が「消費者」たることに何の疑問も持たないことが多いかもしれない。だが、消費者であるとはどういうことなのか、消費の歴史を紐解くことで、消費を通した自分と社会との関係の見方が少し変わるかもしれない。

2025.06.06

ゲームの「道具」としての数学

数学は、抽象化の軸となる考え方を与えてくれます。この軸を押さえているかどうかは、「スマートなプログラミング」をする上でとても大事なことなのです。プログラミングに数学は必須ではないけれど、やっぱりあると強いんだな、ということをしみじみと感じるのでした。

2025.06.05

自分の「標準」を確認するために現代アートに触れる

では、「標準」を飼いならすには、何が必要でしょうか。その第一歩は、自分を構成する「標準」に気づくことから始まります。ただ、先に述べた通り、「標準」は、空気のように無自覚な存在であり、無意識の底にあるので、ひっぱりあげなくてはなりません。それを手っ取り早く行う方法は、<自分以外の「標準」に触れること>です。

2025.06.04

スーパー書評「藤沢周平が描く人間の暗部」
『黒い縄』ほか

藤沢は、自分の作品が所謂「純文学」に数えられるとは思っていないでしょう。流行りの言葉に頼ればエンターテインメント(「エンタメ」などと見るも聴くもおぞましい略語などは使わないで下さい)の為の文学であることは、異存のないところでしょう。

2025.06.03

写真集の夜
飯沢耕太郎オンライン・フォトブック・ギャラリー
第2回 金川晋吾『明るくていい部屋』

写真評論家・飯沢耕太郎さんが注目の写真集のフォトグラファーと気ままに対話する「写真集の夜」。第2回は、昨秋『明るくていい部屋』『祈り/長﨑』の2冊を出された金川晋吾さんをお迎えします。

2025.06.02

美少女以外のヒロインは可能か? 宮崎駿の答えを読み解く

宮崎駿は「美少女以外のヒロインは可能か?」という問いに対して、作品を通して「可能だ」と見事に答えてみせた。そのとき、作品は大人の感性に訴える詩情的なアートの志向性を持つことになった。

2025.05.30

研究の毛細血管を干上がらせる「選択と集中」への熱狂

選択と集中で大量の資金を一部に投入し、そこだけに膨大な血流が増えても、現場の毛細血管は干上がっているという事態も十分ありえるのだ。実際、こうした交流の場がほとんどない職場を鑑みるに、論文ランキングが落ちるのもやむなしという印象が残る。

2025.05.27

「東京・春・音楽祭」でクラシック音楽とローカル5Gなどの無線技術が共演

東京の春をクラシック音楽で彩る「東京・春・音楽祭」。ITの活用による音楽の楽しみ方の拡大にも積極的に取り組んでいる中で、ローカル5Gと60GHz無線を活用する新しい試みが行われた

2025.05.26

嘘をつくのは罪なのか。それよりも嘘の情報的価値を考えたらどうか?

そもそも嘘とは何だろう。この定義の問題からして決して安易に通り過ぎることはできないし、子供の頃から何となくいけない、と聞かされていたのに、意外と定義を意識しないものだ。ただ嘘がいけないこととされている根底には、何かがある。それを考えよう。

2025.05.23