辺境の建築史02「プラハ、1740、1942(後篇)」 2020.05.11 この聖カルロ・ボッロメーオ教会は、プラハの中心を流れるヴルタヴァ川に近い通りに建っている。⼆度⽬に私が訪れたときは、⼀度⽬のときとは違い、⼈々がひっきりなしに教会にやってきた。
反東京としての地方建築を歩く08「東北住宅大賞の10年(前編)」 2020.04.13 日本建築家協会(JIA)の東北支部が2006年に創設した東北住宅大賞の審査を立ちあげのときから、およそ10年、担当したことがある。名前の通り、東北六県に建てられた住宅を対象としたアワードだ。そこで審査委員長の建築家、古谷誠章とともに、筆者が担当した10回の歴史を振り返りたい(ちなみに、その後、審査委員長が変わり、筆者は2017年度の第11回まで担当した)。
反東京としての地方建築を歩く07「建築における沖縄らしさ」 2020.02.21 沖縄の建築は、個性的な風土の影響を受けて、独特の表情をもつ。それゆえ、ポストモダンの時代には、象設計集団による傑作、名護市庁舎(1981年)[1] など、地域性の強いデザインが登場した。
反東京としての地方建築を歩く06「独創的な現代建築が都市のイメージを変えた仙台」 2020.01.17 仙台は空襲を受けたこともあり、あまり古い建築が残っていない。ケヤキ並木が続く、定禅寺通りなど、杜の都のイメージも戦後につくられた風景である。冬のケヤキがイルミネーションで彩られる光のページェントも、1985年に始まった。
辺境の建築史01「プラハ、1740、1942(前篇)」 2020.01.15 美術作品が展覧会のために世界を巡回したり、音楽が演奏会やCDで聴けるのとは違って、建築は向こうから近づいてくれることはないから、旅行に出かけることが多い。2年前にはトゥーゲンハット邸という20世紀の名住宅を見るため、チェコのブルノまで行った。