運転支援システムのなかには、ドライバーの眠気を検知したときに警報を鳴らすシステムがあるが、これは眠くないのに警報がなる誤報や、眠いのに警報がならない欠報といった問題がある。
2017.07.24
これまで自動運転の車両運動制御や、ドライバーに安全運転を促すインターフェイスについての研究を行ってきた。しかし、自動車の安全性を高めるほどに、ドライバーは油断をして危険な運転をするようになる。
2017.07.22
リスクホメオスタシス理論によれば、危険だった物事が安全になると、そのマージンだけ人は大胆になり、危険な行動をするようになる(=リスク補償行動)。実験によれば、無信号交差点で左右から来る車両の存在を知らせる情報をドライバーに提供すると、交差点進入時の左右確認回数が減ることがわかっている。
2017.07.20
リスクホメオスタシス理論とは、カナダの交通心理学者ジェラルド=ワイルドが提唱した理論で、危険だった物事が安全になると、そのマージンだけ人は大胆になり、危険な行動をするようになるという考え方だ。そのため、結果として安全の度合いは変わらないと言われている。
2017.07.18
開発のアイデアは、「自分が困っていること」を見つけることから出てくる。券売機が使いづらいと思った時、仕方ないと思わずに、どうすればいいかを考えることが大切だ。またもう一つ重要なことは、知識を集めて考え抜いた後、頭の拡散をすることである。
2017.05.30
ヒューマンエラーはなくならない。それを運転支援システムによってカバーするのはとても重要だ。しかし、ユーザが「運転支援システムがあるから注意力散漫で運転しても問題ない」と思ってしまうことを避けなくてはならない。
2017.05.26
レベル3以上の自動運転はとうぶん実現しない。事故の責任についての法的・哲学的問題や、センサーの検出精度を高めるためにかかるコストなど、解決すべき問題が山積しているためだ。可能性があるとすれば、高速道路に自動走行車専用レーンを作る、過疎地域のパーソナルモビリティとして最高速度を30km/hに限定したものを認めるなどだろう。
2017.05.19
不便益研究では、不便であることがユーザの主観的益になっているものごとを「不便益」、便利であるがゆえにユーザが手間をかけられず、害になっているものを「便利害」と呼んでいる。
2017.05.12
ユーザに手間をかけさせることによって、ユーザにとって主観的な益を生み出すモノやコトを「不便益系(不便益システム)」と呼ぶ。その不便益系を生み出すためには、(1)能動的な工夫の余地を与える、(2)習熟を飽和させない、(3)可視性を高める、(4)気づきの機会を拡大するという、という4点に注目する。
2017.04.28
不便益の事例には、紙の辞書や紙の手帳、マニュアルトランスミッションの自動車といった古典的な例のほかにも、バリアフリーではなく「バリアアリー」を目指す老人ホーム、あえて庭をデコボコにする幼稚園や、足こぎ車いす「COGY」などがある。
2017.04.20