ACCESS、3種類のIoTサービスを1つのボタンで使い分けられる「ボタンビーコン」
2015.10.02
Updated by Naohisa Iwamoto on October 2, 2015, 18:40 pm JST
2015.10.02
Updated by Naohisa Iwamoto on October 2, 2015, 18:40 pm JST
ACCESSは2015年10月2日、ボタンを押すだけでユーザーと企業が提供するIoTサービスを結びつけることができる「ボタンビーコン」を開発し、提供を開始したと発表した。最大の特徴は、ボタンの押し方を変えることで3種類のIoTサービスを使い分けられることだ。
ボタンビーコンは、ACCESSのIoTクラウド統合ソリューション「ACCESS Connect」のうち、ユーザーエクスペリエンスに特化した「UX Profile」向けのBeacon端末として提供する。EC決済やカスタマーサポート、販売促進といったソリューションでサービスを提供する事業者を対象に販売する。Bluetooth Low Energy(BLE)モジュールを搭載。本体のボタンを押した情報を、スマートフォンなどを介してクラウドに送信する。これにより、利用者はパソコンやスマートフォンなどのソフトやアプリの操作をすることなく、ECの発注やカスタマーサポートの連絡などを容易に行えるようになる。
ボタンを押すだけでIoTサービスを利用できるBeacon端末はすでに製品化されているが、ACCESSのボタンビーコンには2つの特徴がある。
1つは、「シングルクリック」「ダブルクリック」「長押し」という3種類のボタンの押し方で、登録した3つのサービスを使い分けられること。ECの消耗品の発注端末として利用するような場合、ボタンの押し方を変えるだけで、「米」「ミネラルウオーター」「インクトナー」などの発注を使い分けることができる。
もう1つはBeaconの規格として、アップルの「iBeacon」だけでなく、グーグルが2015年7月に発表した「Eddystone」にも対応したこと。スマートフォン上のコンテンツ表示形式が、アプリだけでなくブラウザでも可能になるため、サービスの開発期間の短縮やWeb形式でのコンテンツの表示などにつなげられるという。「Eddystone」版のボタンビーコンは10月下旬の提供を予定している。
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。