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豪テレストラ、5月にLTEトライアル実施へ - エリクソン、ノキアシーメンスらが協力

2010.03.23

Updated by WirelessWire News編集部 on March 23, 2010, 14:02 pm JST

オーストラリア政府は、自国最大の通信会社であるテレストラ(Telstra)の分割案を含む議案を5月11日に始まる議会に提出する予定だと報じられている。同社の売上の大部分は固定系からで、これをリテール部門とホールセール部門、つまり、販売会社とネットワーク運用会社とに分割する案が出ているようだが、当然のごとくTelstra自体は反対を表明しており、議会にも異議を唱えている議員が多く、法案の通過についてはまだ先行き不透明とのこと。このテレストラが5月からオーストラリア国内でLTEのトライアルを開始する。同社が現在提供中の「Next G」モバイル・ネットワークの提供に協力しているスエーデンのエリクソン(Ericsson AB)に加え、 ノキア シーメンス ネットワークス(Nokia Siemens Networks)とファーウェイ(Huawei Technologies)の2社が技術協力する。テレストラはトライアルを半年ほど行って、その結果を同社の子会社である香港CSL(Hong Kong CSL)が地元のZTEの技術を用い香港で実施したトライアル結果と比較する。ただし、同社はLTE導入に焦ってはいないようだ。HSPA+ネットワークはすでにデュアルキャリア技術の適用で42Mbpsにアップグレード済み(デバイスは2010年後半)で、2011年にはさらにMIMOを採用して下りを最大84Mbpsまで高速化するとのこと。
(幸野百太郎)

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