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インドの3Gオークションが終了 - 落札額は110億〜146億ドルに

2010.05.20

Updated by WirelessWire News編集部 on May 20, 2010, 11:29 am JST

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(cc) Image by particlem

4月9日から34日間続いたインドの3G周波数帯オークションが19日に終了した。高騰を続けていた落札額は、総額で110億米ドル(Businessweek記事)から146億ドル(Wall Street Journal記事)に達した模様だ。

インドでは全国を22の地域(サークル)に区切っているが、今回のオークションでは全国をカバーする周波数帯(1スロット)は入札金額が高騰しすぎたため、結局これを落札した携帯通信事業者は出なかった。いっぽう、ムンバイやニューデリーといった主要地域の周波数帯はバーティ・エアテル(Bharti Airtel)、ボーダフォン・エッサール(Vodafone Essar)、リアイアンス・コミュニケーションズ(Reliance Communications)といった大手が獲得。ムンバイについては3社あわせて約7億ドル、ニューデリーについては約7億1500万ドルを支払うことになった。

事業者別では、バーティ・エアテル(2009年GSMシェア1位)、リアイアンス・コミュニケーションズ(同5位)、エアセル(同6位)が22地域中13地域で帯域を獲得し、またボーダフォン・エッサール(同2位)は9地域を押さえた。これらの大手事業者は、全国サービスを行うためには各地域で他社と提携しなければならなくなる。

またバーラット・サンチャール・ニガム(Bharat Sanchar Nigam)とマハナガ・テレフォン・ニガム(Mahanagar Telephone Nigam)という政府所有サービスプロバイダー2社のうち、どちらかがオークションに参加しないまま1スロットの割り当てを受け、各エリアの最高入札額と同額を政府に支払うことになっている。なお商用サービスの提供開始は9月1日から可能となる。

インドでは現在、毎月2000万人以上というペースで携帯電話利用者の増加が続いており、各通信事業者が欲しいのは3Gのデータ通信ではなく、電話サービスを提供するための電波だとの指摘もある。この見方が正しいければ、今回のオークション終了後に開始されるBWA/WiMAX用の2.6GHz帯のほうは、3G用ほどには加熱しないのかも知れない。

また、ただでさえ低い水準の携帯料金に頭を痛める各通信事業者にとって、高額な落札額が重い負担となり、各社の利益を圧迫するすることは必定とBusinessweekの記事は指摘している。

なお、インド政府は当初、今回のオークションで得られる金額を最大でも75億ドルと予想しており、落札額はこれを大きくを上回った。

【参照情報】
India's 3G Auction Raises $14.6 Billion (Wall Street Journal)
India's 3G spectrum auction raises $11 billion (Businessweek)
India 3G Auction Ends (PC World)
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