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IBM enterprise collaboration software - Lotus Notes and Domino
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5月28日にiPadが発売されてから3週間。その間にiPhone 4の発表などはありながらも、iPadの存在感は衰えていない。個人向けのアプリが続々と提供されているだけでなく、法人での利用を想定したアプリやソリューションが先週も多くアナウンスされていた。

IBMは、Lotus Notesのメッセージングおよびコラボレーション機能をiPadで使えるアプリの提供をアナウンスしている。iPad向けに「IBM Lotus Notes Traveler」と呼ぶアプリを提供。Lotus Notesのユーザーは無償でダウンロードできる。Lotus DominoサーバーとiPadの間で電子メールやカレンダー、連絡先などを同期させて利用できる(報道発表資料:IBM、コラボレーション・ソフトウェアを強化し、iPadのサポートを追加

日本オラクルはCRMアプリケーションの「Siebel CRM」のiPad対応を発表した。新しく「REST API」と呼ぶデータ送受信機能を提供し、iPhone SDK 3.2を組み合わせることで、iPad向けのSiebel CRMアプリケーションを開発できるようになる(報道発表資料:日本オラクル、CRMアプリケーション「Siebel CRM」のiPad対応を発表)。

パソコンのリモートコントロール機能の開発やSaaS提供を手がける韓国RSUPPORT(アールサポート)は、Windowsパソコンのデスクトップ画面を共有できるRemoteView 5に、iPad対応の「RemoteView 5 for iPad」を追加する。3回のタッチだけでパソコンやサーバーと接続できるという(報道発表資料:RSUPPORT、iPadとWindowsをブリッジする RemoteView 5 for iPad無料提供 )。

201006211030-2.jpgこれまでにも、シトリックス・システムズがiPad向けのデスクトップ仮想化アプリを提供するなど、企業利用を見すえた動きは出てきている(関連記事:シトリックス、企業システムにリモートアクセスできるiPad用アプリを提供)。IBMやオラクが対応することで、ビジネス利用への環境整備が一層進む。

一方で、利用する側の企業のアナウンスもある。中古車の販売などを手がけるガリバーインターナショナルは、顧客訪問時の車両提案にiPadを使った販売システムを試験導入した。iPadを使うことで顧客が在庫情報を閲覧するなどの操作を簡単にできるようになる(報道発表資料:〜ガリバー、顧客訪問時の車両提案に新システムを試験導入〜 画像による車両販売において「iPad」を活用。すでに、みずほ銀行がiPadを営業端末として試行導入すると発表している(関連記事:みずほ銀行がiPadを試行導入、商品説明などに活用へ)。大手企業でのiPad導入の試みはこれからも進みそうだ。

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