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スペインのテレフォニカ、MeeGo支持を表明 - アプリ開発者の争奪戦が続きそう

2010.06.08

Updated by WirelessWire News編集部 on June 8, 2010, 14:30 pm UTC

アップルが開発者会議WWDCで発表したiPhone 4に世界の注目が集まるなか、モバイル端末向けLinux OSであるMeeGoに新たな支援者が名乗りを上げた。スペインの携帯通信事業者テレフォニカ(Telefonica)である。

MeeGoは、米インテル(Intel)の開発していた「Moblin」と、フィンランドのノキア(Nokia)が手がけていた「Mameo」という2つのモバイル向けLinuxを統合したもの。母体となったMoblin同様、MeeGoのコミュニティであるMeeGo.comも、Linux推進団体であるThe Linux Foundationが運営している。

MeeGo.com
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MeeGoは、モバイルPCやネットブックのほか、タブレットやネットワーク対応テレビ、車載機など、広範なプラットフォームへの展開を目指している。いまのところは、5月26日にリリースされたネットブック版(MeeGo v1.0 for Netbooks)しか存在しないが、それでもシスコシステムズ(Cisco Systems)、エイサー(Acer)、BMWなどの大手企業が支持しており、ノベル(Novell)も支持の意向を表明している。

通信キャリアについても、フランステレコム傘下の仏オレンジが自社サービスをインテルのAtomプロセッサーとMeeGoを使って提供していくことで合意したと3月に発表している。ではテレフォニカやオレンジは、AndroidやiPhoneとの違いを際立たせるため、MeeGoを使って、マルチ・スクリーン--モバイル端末、PC、テレビ、カーナビなど複数の画面での展開を、(Googleではなく)自社のクラウドで展開していくようだ。モバイル端末、PC、タブレット、テレビなど複数のデバイスから、同じコンテンツやアプリケーションを利用できること、さらにこれらを有線と無線の両方のオペレーターを通じて提供できることが重要になるという考えらしい。

テレフォニカ傘下の英O2は、デル(Dell)の「Streak」というAndroid OS搭載タブレットの販売を6月4日に開始しているので、MeeGoへの一点張りということは考えにくいが、今後はテレフォニカが世界20数カ国でMeeGoを推進していくのかも知れない。

iPhone、Android、HP(旧Palm)のWebOSに加えて、Linux陣営のMeeGoも加わり、世界のアプリケーション開発者の時間を奪い合う戦いはいましばらく続きそうだ。

【参照情報】
Telefonica adds weight to MeeGo's multiscreen efforts (Rethink Wireless)
Linux Foundation to Host MeeGo Project (プレスリリース)
MeeGo gets much love and public support from the likes of Acer, Asus, BMW, EA Mobile, Gameloft and Cisco. (ノキア ブログ)
Dell Streak (O2 製品ページ)
モバイル端末用ソフトウェアに照準 - インテルの今後の買収戦略

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