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クアルコム、FLO TVサービスの打開策を模索 - 事業売却も視野に

2010.07.07

Updated by WirelessWire News編集部 on July 7, 2010, 15:00 pm UTC

FLO TV
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クアルコム(Qualcomm)が、自社で運営するモバイル放送サービス「FLO TV」の事業部門を売却する可能性があることを示唆した。先頃同社が開催した開発者向けカンファレンス「Upling 2010」で、同社のポール・ジェイコブ(Paul Jacobs)CEOは、FLO TVのサービス運営主体になるつもりはないと発言した。

FLO TV部門は、テレビ番組をベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)やAT&Tなどの携帯通信事業者に卸売し、これらのキャリアを通じてエンドユーザーに提供している。同社としては、サービスの運営主体になるよりも、運営事業者向けにソリューションを提供していきたい考えで、そのために資本提携や事業部門売却なども視野に入れているという。ジェイコブCEOは、6月初めの「D8」カンファレンスで、クアルコムの期待に反して、FLO TVの加入者が伸びてないことを認めていた。また同氏は、今後のFLOソリューションについて、現状のモバイル放送サービスから、携帯電話に限らず様々な端末へデータ配信するためのプラットフォームへと拡張していくとしていた。さらに同社のビル・ストーン(Bill Stone)氏(FLO TV責任者)は、同サービスの成否について、現在のテレビ番組の放送から、今後はデジタル雑誌の配信といった新しいソリューションに発展していけるかどうかにかかっていると述べた。

通常、データキャスト(データ放送)用のサービスを使って電子書籍・雑誌を配信すれば、3Gネットワークを圧迫することになる。そこで、代わりにMediaFLOのチャンネルを使えば、同じ雑誌のデータを、一気に配信することが可能になる。

現在日本や英国でトライアルや商用化に向けた議論が進んでいるが、米国市場で不振にあえぐMediaFLOを払拭できるような具体的なサービスは現れるのだろうか。

【参照情報】
Qualcomm Open to Selling FLO TV Unit - Light Reading Mobile
Qualcomm hints at selling off FLO TV unit - Fierce Mobile Content
KDDI、テレビ朝日など、メディアフローによるコンテンツ配信に向けた企画会社を設立
FLO TV、米国で提供するモバイル放送サービスに双方向機能を追加

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