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ノキアでトップ交代 - 新CEOはマイクロソフトのビジネス部門責任者

2010.09.13

Updated by WirelessWire News編集部 on September 13, 2010, 10:03 am UTC

フィンランドのノキア(Nokia) は10日(現地時間)、マイクロソフト(Microsoft)でビジネス部門を率いるステファン・エロップ(Stephen Elop)氏が9月21日よりCEOとして就任すると発表した。同社の現CEOであるオリペッカ・カラスブオ(Olli-Pekka Kallasvuo)氏は、退任後もノキアシーメンスネットワーク(Nokia Siemens Networks)の取締役として残る予定で、またノキアを携帯電話機メーカー最大手に変身させた立役者である現会長のヨルマ・オリラ(Jorma Ollila)氏はCEOの交代完了後早期に引退する意向だという。

145年の歴史をもつノキアでフィンランド人以外の人間がCEOになるのは今回が初めて(エロップ氏はカナダ人)。同氏は、アドビ(Adobe)に買収されたマクロメディア(Macromedia Inc)や、通信機器メーカーのジュニパーネットワークス(Juniper Networks)でCEOを歴任した人物で、マイクロソフトに移籍後は同社のドル箱である「マイクロソフト・オフィス」などを手がけるビジネス部門の責任者を務めていた。なお、今回の発表を受け、ノキアの株価は一時6.9パーセント上昇した。

ノキアは、依然として世界最大手の携帯電話端末メーカーだが、現在もっとも重要な成長分野であるスマートフォン市場では、アップル(Apple)の「iPhone」やグーグル(Google)のAndroid搭載端末の後塵を拝している。調査会社ガートナー(Gartnerによると)スマートフォン市場におけるノキアのシェアは、本年第2四半期には37.4パーセントまで減少したという。

また相対的な競争力の低下はノキアの経営を圧迫してきている。同社は7月に、2008年には18.2パーセント、2009年には12.5パーセントであった営業利益率が今年第3四半期には7パーセントまで落ちる可能性があると発表していた。

カラスブオ現CEOが2006年にトップに就任して以来、ノキアの経営は下降の一途をたどってきた。2006年発売の「N95」以来同社にはヒット商品がなく、とくに米国市場では苦戦を強いられている。2007年6月に初代iPhoneが発表されて以来、ノキアの株価は60%以上も低下し、同社の時価総額は610億ドル減少したという。

なお、ノキアでは来週ロンドンで「Nokia World」というイベントを開催する予定で、そのなかでタッチスクリーンを採用した新型スマートフォン端末「N8」などを披露するとみられている。

【参照情報】
Nokia Replaces CEO With Microsoft Boss - Wall Street Journal
Nokia Hires Microsoft's Elop as CEO to Reverse Losses to Apple - Bloomberg
Nokia brings in Microsoft exec to replace CEO - Reuters
New Nokia chief sets sights on US rivals - Financial Times

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