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富士通研、携帯電話などのワイヤレス給電を2012年に実用化へ

2010.09.14

Updated by WirelessWire News編集部 on September 14, 2010, 10:20 am JST

受電デバイスを内蔵した試作携帯電話
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富士通研究所は2010年9月13日、電源ケーブルなしで電力を供給できる「ワイヤレス給電」の新しい解析・設計技術を開発したと発表した。新技術を使うことで、小型の送受電デバイスの設計が可能になったため、携帯電話に内蔵することが可能になるほか、設計にかかる時間を150分の1にまで短縮できるという。

携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラに代表されるように、充電して利用するモバイル機器が増えている。現状はACアダプタなどを介して電源ケーブルをつないで充電することが多い。この煩わしさを解消する技術として、電源ケーブルなしで充電できるワイヤレス給電方式が期待されている。そのなかでも磁界共鳴方式のワイヤレス給電は、数cm〜数mと離れた距離に電力を伝送できる。さらに、複数の機器への同時給電も可能になる。その半面、送受電デバイスを設計するには、複雑な解析が必要で高性能なパソコンを使っても24時間といった時間が必要だった。

ワイヤレス給電方式の原理図
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今回、新しく開発した解析・設計技術では、専用の回路シミュレーションを連成することで正確かつ高速に解析ができるようになった。また、給電効果を最大にするような設計条件が自動的に求められる技術も開発した。これらにより、正確で短時間に送受電デバイスの設計ができる。さらに、周囲の金属体などの影響を受けやすい小型のデバイスの設計も正確にできるようになった。

今後、今回の技術を使って携帯電話などにワイヤレス給電の開発を進め、2012年の実用化を目指す。さらに、プリント基板とLSIのあいだでの給電や、電気自動車への給電など、幅広い適用を検討していくという。

【報道発表資料】
高性能・小型化を可能とするワイヤレス給電の解析・設計技術を開発

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