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流動化する中東市場の勢力図 - エティサラット、ザイン株式の過半数取得に動く

2010.10.01

Updated by WirelessWire News編集部 on October 1, 2010, 11:28 am UTC

Etisalat
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アラブ首長国連邦(UAE)最大の携帯通信事業者であるエミレーツ・テレコミュニケーションズ(Emirates Telecommunications:以下、エティサラット)が、クウェートの大手携帯通信事業者ザイン(Zain)の株式取得に乗り出したと、複数の媒体が伝えている。

エティサラットはザイン株式の46%獲得を目指しており、この試みが実現すればザインの株式の過半数を手中に収めることになる。またこの株式取得に必要とされる金額は推定で約105億〜117億ドルになるとみられ、エティサラットにとっては過去最大の投資になるという。

両社はまだ最終的な合意には至ってはいないものの、関係者によればすでにザインの株主はエティサラットの提案を了承しているという。

エティサラットは、中東やアフリカ、アジアなどのあわせて18か国で通信事業を展開し、1億人を超える契約者を持つが、UAE国内からの売上が全体の8割以上を占めている。一方、ザインは今年、アフリカ14カ国での自社オペレーションをインドのバーティ・エアテル(Bharti Airtel)に90億ドルで売却していた。同社の契約者数は今年上半期終了時点で約3420万人で、エティサラットがザインの大株主になれば、エティサラットはイラクからクウェート、バーレーン、ヨルダン、モロッコまでをカバーする中東〜北アフリカ地域最大の携帯通信事業者となる。

ザインは、来年末までに世界市場で上位10社に入るとの目標を打ち出していたが、バーティ・エアテルへのアフリカ事業売却後は、他の携帯通信事業者による買収のターゲットとなっていたという。

ペルシャ湾岸地域で事業を展開する各通信事業者は、豊富な手持ち資金を有し、また自国市場での携帯電話普及率が100%に達したところもあることなどから、国外の市場に成長の機会を求める動きが目立ってきている。

【参照情報】
Etisalat Offers $10.5 Billion for Zain Stake in Its Biggest Deal - Bloomberg
Etisalat Offers $11.7 Billion for Zain Stake - Wall Street Journal

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