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シスコシステムズ、家庭用テレビ電話「Umi」を発表 - Google Chatとも連携

2010.10.07

Updated by WirelessWire News編集部 on October 7, 2010, 20:16 pm JST

Cisco ūmi telepresence
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通信機器大手のシスコシステムズ(Cisco Systems:以下、シスコ)は現地時間6日、家庭のテレビに接続して使うテレビ電話システムを発表した。「Umi」--"ユーミー"(you-me)と発音--という名前のこのシステムは、テレビ画面の上に設置するカメラと、動画処理ならびに無線・有線経由のネット接続機能をもつコンソールからなり、普通のユーザーでも簡単な操作でテレビ電話ができるというもの。ハードウェアの価格は599ドルで、ほかに毎月の利用料24.99ドルがかかるという。

この装置には"Umi Clover"と名付けられたユーザーインターフェイス(UI)が採用され、ユーザーはテレビの画面上に表示された相手の顔写真を選択するだけで通話を開始できる。また、カメラにはプライバシー保護のためのシャッターがついているほか、動画を使ったメッセージも送ることが可能。なお、シスコではグーグル(Google)と共同でGoogleチャットとUmiとの連携を可能にしたという。

Umiシステムは、スカイプ(Skype)が提供する同名の製品やアップル(Apple)のiChatなど、無料もしくはローコストのビデオチャットシステムと競合することになる。だが、シスコは同社が企業向けに提供するハイエンドのビデオ会議システムが、3000ドルと比較的高価な価格設定にもかかわらず売れ行き好調であることなどから、HD画質の動画送受信が可能で音声の遅延も少ないUmiシステムが消費者に訴求できるとみている。いっぽう、年間300ドルを超える利用料が消費者による導入のネックになるとみるアナリストもいる。

Umiシステムを実際に試したBitsブログ(New York Times)のライターは、Umiを使ったビデオ通話は、他のオンラインビデオチャットに比べて、はるかに画質がよく、また動画付の留守番電話代わりにも使えるなど、全体的な使用感(experience)が優れていると伝えている。

ルーターや社内VoIPシステムなど、企業向け製品のイメージが強いシスコだが、これまでに家庭向けルーターのメーカーであるリンクシス(Linksys)やCATV用セットトップボックス(STB)メーカー大手のサイエンティフィック・アトランタ(Scientific-Atlanta)などの買収を通して、米国市場では家庭向け製品の分野に進出してきている。今回発表されたUmiについても、人気の高いテレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)の番組に導入させるなど、積極的なマーケティングを展開していく予定があるという。

なお、Umiの発売は11月14日の予定で、大手家電チェーンのベストバイ(Best Buy)で販売される。また来年にはベライゾン・コミュニケーションの光ファイバーサービス「FiOS」の契約者にも販売される予定だ。

【参照情報】
Cisco announces new video communications tech geared toward consumer - VentureBeart
Cisco Rolls Out Umi Home Videoconferencing System - Bits (NYTimes)
Cisco to Use Videoconferencing for Consumer Appeal - Bloomberg
Cisco unveils home videoconference systems - Reuters

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