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サムスンの「Galaxy Tab」、米国で11月11日発売へ - 価格は599ドルに

2010.10.21

Updated by WirelessWire News編集部 on October 21, 2010, 09:46 am JST

Samsung Galaxy Tab Launch | Verizon Wireless
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ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)は現地時間20日、サムスン(Samsung)製のAndroid搭載タブレット端末「Galaxy Tab 」を11月11日に発売すると発表した。価格は599ドル99セントで、オプションとして同社の3Gネットワークを利用するためのデータ通信プラン(月額20ドルで上限1GB)が提供される。

9月初めに発表されたGalaxy Tabは、グーグル(Google)が無償で提供するAndroid OSで駆動し、タブレット端末市場で先行するアップル(Apple)の「iPad」よりも軽量で、前後2つのカメラやAdobe Flashへの対応など、iPadにはない機能を搭載している。このため、各国の通信キャリアからの関心が高く、日本でもNTTドコモが11月以降に発売することを明らかにしている。

いっぽう、18日にはアップルのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)CEOが、決算発表の電話会議のなかで、「7インチの画面では小さすぎて、ベストなタブレット製品はつくれない。(7インチ画面のタブレット端末は)失敗するに決まっている」との旨の批判を行い、物議を醸していた。

ベライゾンでは、競合するAT&TがiPadを独占販売していたことから、いちはやくGalaxy Tabのサポートを表明していたが、今月になってiPad Wi-Fi版の取り扱いを行うと発表。今月28日から同社店舗で販売するiPadは、ベライゾンの3Gネットワークに接続するためのモバイルルーターをバンドルしたものだが、この価格が629ドル99セント(16GBメモリー搭載版)からとなっている。

米国市場ではベライゾンのほか、AT&Tやスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)、Tモバイル(T-Mobile USA)など複数の携帯通信キャリアがGalaxy Tabを取り扱う意向を示している。サムスンは同社のスマートフォン「Galaxy S」ですでに同様の複数キャリアへの製品提供を行っている。なお同社は9月のGalaxy Tab発表時に、2011年第3四半期まで1000万台を販売するとの見通しを示していた。

今年4月にiPadが発売されて以来、タブレット端末市場は大きな注目を集めてきている。先行するアップル(Apple)の「iPad」は、これまでに累計で約750万台を販売、また先頃米調査会社のガートナーが発表した予測によれば、今年の全世界における販売台数は1949万台、さらに来年以降も急激の成長を続け、2013年には1億54215台まで増加する見込みだという。こうした流れを受け、Android陣営ではサムスンに加えて、デル(Dell)やモトローラ(Motorola)がタブレット端末を投入済み、もしくは開発を進めているほか、リサーチ・イン・モーション(Research In Motion)が「BlackBerry PlayBook」を発表、またHPでも自社の「webOS」を搭載する端末の投入を計画している。

【参照情報】
Samsung's Galaxy Tab Android tablet hitting Verizon Nov. 11 for $599 - VentureBeat
At $600, Is Verizon's Android Tablet DOA? Maybe Not. - GigaOM
Verizon prices Samsung Tab just under iPad - Reuters
Verizon to Sell Samsung Tablet for $599 Next Month - Bloomberg
Galaxy Tab to Cost $600 at Verizon Wireless - Wall Street Journal

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