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ウィルコム、新作「HONEY BEE 4」を発売、3G対応のW-SIMなども参考出品

2010.12.02

Updated by WirelessWire News編集部 on December 2, 2010, 10:10 am JST

ウィルコムは2010年12月1日、フルーツのみずみずしさを表現したHONEY BEEシリーズの新作「HONEY BEE 4」(WX350K)を発表した。販売は12月3日から。また、12月1日に開催した記者説明会の会場には、今後の発売を検討している新端末やコンセプトモデルも多数展示があった。HONEY BEE 4と併せて紹介する。

4代目はコミュニケーションを楽しめる機能を追加

▼みずみずしさを表現した6色を用意する「HONEY BEE 4」
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HONEY BEE 4は、携帯電話あてなども含めた国内の通話が無料になる「だれとでも定額」のサービス開始と同じ12月3日に発売する(関連記事:ウィルコム、ケータイでも固定電話でも無料通話ができる「だれとでも定額」)。説明会の席上、同社の寺尾洋幸マーケティング本部長は「HONEY BEEシリーズは累計で100万台を超えるセールスを記録している人気端末。HONEY BEE 4も、10代〜20代の若い人をターゲットにして販売していきたい」と語る。

HONEY BEE 4の特徴は、まずフルーツをイメージしたみずみずしい6色のボディー。キーにはフルーツの果汁を思わせる透明で膨らみのあるボタンを採用するなどして、若年層の男女に訴求する。受信メールの内容を判断して相手の気持を蜂のキャラクターが画面で表現してくれる「エモーションメッセージ」や、待ち受け画面で直接文字を入力してメールの文面やSNSの投稿につなげられる「すぐ文字」といったコミュニケーション機能を新たに搭載。Flash Liteの採用による動く待ち受け画面や、プレインストールされている「ぷちっとニュース」などのウィルコムガジェットの利用が可能。ツインカメラはムービー撮影にも対応した。

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PHSだからこその特徴的な端末も参考出品

▼正式発表はないものの来春に向けて新端末の投入をアナウンス
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寺尾本部長は「今回は1機種の発表だが、2011年春に向けて、ラインアップの追加投入も計画している」と、今後の展開を示唆した。説明会会場には、参考出品の形でさまざまな端末が並べられた。その中から特徴的なものを紹介したい。

エイビットは、自社開発のPHSチップを活用した通話がメインのPHS端末を参考出品した。1つはトランシーバーのような1対1通話を実現する「ペアフォン」。ボタンを押すだけでペアになる端末と通話できる単機能端末で、子どもや老人などに持たせて安全を確保する用途での市場開拓を狙う。このほか、タブレット型のミントのケースよりも小さいPHS端末や腕時計型の端末などを並べた。

▼トランシーバーのように使える「ペアフォン」(エイビット)
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PHSで培われた仕組みと3G携帯電話を組み合わせた端末も会場を賑わせていた。ネットインデックスは、3G携帯電話のデータ通信が可能なW-SIMを参考出品した。PHSの通信モジュールとして規格が作られているW-SIMに3GのHSDPA方式の通信機能を詰め込んだもの。脇にはmicroSIMを挿すスロットを備え、PHSのW-SIM用に作られた機器(ジャケット)で3Gデータ通信を実現する。また、セイコーインスツルは、PHS端末に3Gデータ通信ができるWi-Fiルーターを詰め込んだ端末を参考出品した。これを使えば、通話には高品質なPHSを使い、無線LAN機器からのデータ通信には高速な3Gデータ通信を使うといった利便性が得られる。

▼W-SIM用のジャケットで3G通信を可能にする3G対応W-SIM(ネットインデックス)
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▼3G対応のモバイルWi-FiルーターとPHS端末が一体化(セイコーインスツル)
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【報道発表資料】
HONEY BEE 4<型番:WX350K>の発売について

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